日本最大級のリユースデパート「KOMEHYO」を展開するコメ兵は、ブランド商品の「真贋判定」と「型番判定(モデル名・型式などの判定)」ができる『AI真贋』を開発し、8月25日からKOMEHYO名古屋本店に導入する。
日本への知的財産侵害物品(偽物)の流入は、近年増加傾向にあり、令和元年には輸入差止点数が7年ぶりに100万点を超える結果となっている。また、フリマアプリやオークションサイトの普及により、個人間での取引が加速する現在では、知らぬ間に偽物を手にしてしまう可能性が十分に考えられる。実際に、コメ兵が運営する鑑定機能付きのフリマアプリKANTE(カンテ)でも、1割ほどが偽物として差し戻されている。

ブランドの価値を毀損する偽物の流通を排除し、リユース市場全体の価値向上を目指すコメ兵は、AI真贋の開発以前より鑑定士の教育、品質管理に力を入れており、そのノウハウはAI真贋にも反映されている。また、コメ兵には買取りなどにより年間160万点の商品が集まるため、AIの精度を高める膨大なデータを常に更新・所有することができ、今回のリアル店舗での実用化に至った。

AI真贋で査定ができるブランドは、ルイ・ヴィトンのバッグ、財布・小物のみとなっているが、今後増加を予定している。

コメ兵は、AI真贋を始めとする様々なテクノロジーをリユースと掛け合わせた『リユーステック』という概念のもと、世の中から偽物を排除し、リユース市場全体の信頼性向上と、サスティナブルな社会の形成に向けた取り組みを推進していく。
AIを活用した査定のイメージ
AIを活用した査定のイメージ