全国住みつづけたい街ランキング2020、1位は富山県富山市

ウェイブダッシュが運営するみんなでつくる地域応援サイト・生活ガイド.comは、6月に発表した「全国住みたい街ランキング2020」に引き続き、「全国住みつづけたい街ランキング2020」を発表した。トップ20は下記のとおり。
  「全国住み続けたい街ランキング2020」は、住んでいる街と住みたい街に選んだ市区町村が同じである人の割合をランキングしたもの。2019年8月1日～2020年7月31日の期間、生活ガイド.com会員22,381人を対象に調査した。

第1位は、「住みたい街ランキング 北陸・甲信越地方」でも人気の「富山県富山市」だった。富山市に住んでいる会員の約6割が富山市を「住みたい街」に選んでいる。 富山市は、路面電車を市の中心部に数多く走らせ、市内の回遊性を強化し、利便性を高めたコンパクトシティの成功事例として取り上げられることが多い。北陸新幹線が開通し、富山県の県庁所在地としての賑わいをみせている。また、富山城の城下町として発展してきた歴史ある街でもあり、街の風景に溶け込んだ立山連峰が美しい街並みをつくり出している。公民館数は全国8位（文部科学省生涯学習政策局「社会教育調査報告書」2015年）、図書館数は全国2位（生活ガイド.com独自調査2019年度）と、文化施設が整った街でもある。

また、生活ガイド.com会員で富山市在住の人が投票した「住民意識チャート」では、街並みや雰囲気、安全、店の充実、交通の便利さ、さらに総合スコアでも平均以上の高い評価だった。 第2位は「全国住みたい街ランキング2020」でも全国2位だった「北海道札幌市」。

全国で4番目に人口の多い大都市であり、都市公園数は全国1位（国土交通省 ｢都市公園等現況調査｣2018年度末）で、大きな公園が多数あり、満足な点として自然が豊かなことを挙げる住民が多い。政令指定都市のため、百貨店・総合スーパー数も全国3位（総務省統計局「平成26年経済センサス‐基礎調査結果」）で、観光地としても人気の賑わいのある街だ。 札幌市在住の会員の評価によると、街並みや雰囲気、安全、交通の便利さ、店の充実、愛着など、多くの項目が高評価となっており、住みたい街として、住んでいる人だけでなく住んでいない人からも評価が高い理由がうかがえる。 第3位は、トヨタグループの本社が多数存在する工業都市「愛知県刈谷市」。

刈谷駅から名古屋駅までは電車で20分と名古屋へのアクセスも良く、市区町村の財政力を示す財政力指数は全国6位、地方交付税依存度は0%で1位（総務省「地方財政状況調査関係資料」2018年度）など、財政面で安定しているのが特徴。 住民意識チャートをみると、どの項目も平均以上の数値で総合評価も高くなっている。ランクインしたほかの市よりも、地域交流の評価が高く、愛着も高いため、地域に深くかかわりたい人にはおすすめの街だといえそうだ。 上位にランクインした市はいずれも、街並みや雰囲気、安全、店の充実などが高い市が多い。また愛着や地域交流など住み続ける理由に関連すると思われる項目が、実はさほど重視されていないと推察される結果となった。