セキュアサイクル、住友商事九州、イノベーションプラスは、IoTシステムに関する新しい形の産学連携を目指す産学連携拠点「IOT INNOVATION Base」を、10月1日に九州大学・伊都キャンパス内に設立した。オブザーバーとして、IoTに関する研究を幅広く実施している九州大学の教授・荒川氏を迎え、同教授が主宰するヒューマノフィリックシステム研究室との連携をスタートする。

「IOT INNOVATION Base」では、企業によって持ち込まれる実社会の課題に対して、大学生、大学院生の研究成果を活用できないか、共同研究につながらないか、を検討する。同時に、学生がキャンパス内で企業インターンシップに参加する機会を生み出し、研究と実業経験(OJT:On the Job Training)の両立にも寄与していく。
 
ヒューマノフィリックシステム研究室では、実世界からのセンシング技術とクラウドでのデータ処理技術、その間を結ぶネットワーク技術という情報領域の多様な技術を組み合わせ、「人に寄り添うシステム」に関する研究を行っている。人の行動認識に関する研究を軸とし、これまでも多数の企業と共同研究を実施してきた。

今回の拠点立ち上げによって、産学連携で社会に役立つIoTサービスをいち早く展開することを目指していく。また、企業の研究者、大学の研究者、学生の人材交流を活発化し、社会人博士や大学発ベンチャーの助走にもつなげていきたいとしている。