クリエイティブに関連するAIの研究・開発やサービス化を行うスタートアップ企業のラディウス・ファイブ(以下 RADIUS5)は、1枚の画像ファイルからズームやドリー、トラックなど、14種類のカメラワークの動画を生成するAI「Moving Photo Maker(ムービング フォト メーカー)」をAIプラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」に公開した。
今回、リリースした Moving Photo Makerは、広告会社の課題を元に研究・開発を行ったAIだ。映像の制作現場では、欲しい動画素材が見つからなかったり、ビデオカンプ素材の制作のために1枚の写真やイラストを人力で工数をかけて動画にするケースもあり、大きなコストがかかっていた。Moving Photo Makerでは、1枚の写真から3Dモデルを作り出して、さまざまなカメラワークで撮影を行った映像14種類を生成することができる。14種類の動画の生成は15分程度の時間で完了するため、動画素材を探したり、カンプ用動画を制作するコストを大幅に下げることが可能だ。
1枚の写真から14種類の動画を生成
1枚の写真から14種類の動画を生成
RADIUS5は、これまでに、写真やイラスト、動画の画質を上げるAIやイラストを生成するAI、有名画家風の絵画を生成するAIなどを開発して、自社プラットフォーム「cre8tiveAI」でサービス提供を行ってきた。今後も、クリエイティブ作業を効率化するAIツールの開発を続けていく。