KDDI「au」が6年連続の1位、ゼスプリは初のトップ3入り

CM総合研究所は、2020年度(2019年11月度~2020年10月度)のCM好感度ナンバーワンブランド「BRAND OF THE YEAR 2020」を発表した。
2020年度にCMを放送した全6631銘柄のうち、KDDI「au」が6年連続のCM好感度ナンバーワンに輝いた。松田翔太さん、桐谷健太さん、濱田岳さんが出演する「三太郎」シリーズが引き続きヒット。「みんな、自由だ。」をテーマに、三太郎らが菅田将暉さん演じる鬼の合図で思い思いの方向に走りだす姿を映した年始CMで好評価を得たほか、実写のキャストが声優を務めたアニメCMも話題を集めた。

2位はソフトバンク「SoftBank」。松本人志さん出演の「勝手にHEROʼS」シリーズをはじめ、「5Gってドラえもん?」をコピーにドラえもんをブルース・ウィリス、45歳ののび太を堺雅人さんが演じるシリーズなど、多彩な展開が光った。犬のお父さんがスマホのビデオ通話でオンライン里帰りをするCMも注目された。

ゼスプリ インターナショナル ジャパン「ゼスプリ キウイフルーツ」は初の総合トップ3入り。“キウイブラザーズ”がさまざまな健康法に挑戦するも挫折し、「ヘルシーは好きなことを楽しみながら」などと歌い踊るCMが女性層を中心に多くの共感を呼んだ。60秒CM227回を含む計884回(総合329位)の放送回数ながら、作品別のCM好感度では総合1位となった。

木村拓哉起用のマクドナルドと日産自動車が躍進 Uber Eatsも好調

6位の日本マクドナルドは2020年1月開始の「ちょいマック」のCMに木村拓哉さんを起用。木村さんが車を運転しながら「ドライブスルーでちょいマック」と口ずさむCMなど、「いいじゃんマック」をコピーに展開した。主婦をはじめ幅広い世代の支持を獲得し、同社最高位の6位につけた。また、同じく木村拓哉さんを起用した日産自動車の企業CMは総合9位につけている。「上等じゃねぇか、逆境なんて」という木村さんの語りに続けて彼が電気自動車「日産 アリア」に乗り込み、「やっちゃえNISSAN」とつぶやくCMがヒット。自動運転化技術と電気自動車について「ハマっちゃうんだよな」と語り、ムーンウォークをしながらキー操作で日産 アリアを移動させるCMも好評で、同社として10年ぶりのトップ10入りを達成した。

UQコミュニケーションズ「UQ mobile」は、深田恭子さん、多部未華子さん、永野芽郁さん出演の「UQ三姉妹」シリーズの1作目の映像に「これずーっと前のCMよね」などの語りを重ねたCMが好評だった。松坂慶子さん、大地真央さん、田中美佐子さんが「シニア三姉妹」を演じるCMなども高く評価され、CM好感度を前年度から倍増させた。

2019年9月にCMを開始したUber Eats Japan「Uber Eats」は10位に入った。CMには錦織圭さんとくっきー!さん、黒柳徹子さんと小松菜奈さん、阿部寛さんと山田孝之さんを起用。「今夜、私が頂くのは…」をキーワードに、彼らが同サービスで注文した食事を待つ様子をコミカルに描いている。


<調査概要>
2020年度のCM展開(東京キー5局): 2446社/6631銘柄/14106作品
集計期間:2019年11月度~2020年10月度(2019年10月20日~2020年10月19日)
関東1都6県在住の一般モニター 男女3000人の「月例CM好感度調査」の12カ月分より集計