福岡市中央区天神のエリアマネジメント団体「We Love 天神協議会」は、天神の14の商業施設で構成された新たな「共同プロジェクトチーム」を発足。それぞれの商業施設が、お互いにライバルである競合施設に足を運び、「#ライバルであり天神の仲間」を合言葉にSNS上でお互いの魅力を発信し合う企画を実施している。

「We Love 天神協議会」は、福岡市をはじめ天神を拠点とする多くの企業で構成されており、「開かれたまちづくり」を推進してきた。天神地区では、天神ビッグバンによる各社の再開発事業が本格化し、集客力のある商業施設が相次いで閉館。加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大により賑わい低下が懸念されている。こうした状況を乗り越え、既存の施策にとらわれない新規の施策を検討・実施するべく、新たなプロジェクトチームを立ち上げた。

プロジェクトに参画した商業施設は、イオンショッパーズ福岡店、イムズ、岩田屋本店、新天町、天神地下街、ソラリアステージ、ソラリアプラザ、大丸福岡天神店、ノース天神、福岡パルコ、福岡三越、ミーナ天神、レソラ天神、VIORO。岩田屋本店の公式Twitterでイムズのクリスマス装飾を紹介したり、福岡三越の公式Twitterで新天町のオススメスポットを紹介したりと、「#ライバルであり天神の仲間」のハッシュタグをつけて普段はライバルでもある商業施設の投稿を行っている。

天神の商業施設同士がエール交換の懸垂幕を掲げるのは伝統行事で、イムズ、ソラリアの開業20・25・30周年や2016年の岩田屋開業80周年などお互いにエールを送りあってきた。これまで互いをリスペクトしあうことで街を盛り上げてきた天神の商業施設。今回も一丸となってコロナの影響による客足減少を乗り越えるべく、今後もさまざまな企画を検討・実施していく。