無料インターネットテレビ局「AbemaTV」は、電通グループ3社が提供する運用型プレミアムインストリーム動画広告サービスである「Premium Viewインストリーム動画広告」と、博報堂DYメディアパートナーズグループ4社が提供する運用型プレミアムインストリーム動画広告サービスである「Brand View Instream Ad」の、両広告配信サービスと接続し、2019年3月中にそれぞれのサービスを介した広告配信を開始することを発表した。
AbemaTVは配信対象をプレミアムな動画媒体やコンテンツのみに限定した2つの運用型インストリーム動画広告サービスとの連携を開始し、広告取引量を増やすことで広告収益の拡大を目指す。AbemaTVが純広告以外の広告配信をするのは今回が初めての取り組みであり、まずはオンデマンドサービスである「Abemaビデオ」に接続する。
 
「Premium Viewインストリーム動画広告」と「Brand View Instream Ad」はいずれも、配信先をプロが制作した品質の高いプレミアムコンテンツを保有するデジタル媒体や、民放テレビ局の動画配信サービスに限定している。配信先の条件として、「媒体社によって管理された動画コンテンツであること」と「著作権・肖像権等の法令を遵守した動画コンテンツを配信している媒体であること」と定めているため、アドフラウド(無効なインプレッションやクリックにより効果を水増しする不正広告)や、不適切なサイトやコンテンツに広告が掲載されブランド価値毀損が発生するなどの問題を防ぐことができる。これにより広告主企業は自社のブランドを守りながら、それぞれのサービスが提供するDMPのデータを活用することでより効率的な配信が可能になる。

AbemaTVは今後も、ユーザーにとって魅力的なコンテンツ制作や機能開発を行うと共に、広告主企業の課題解決に貢献できるような広告商品の開発に努めるとした。