凸版印刷は、「白い恋人」をはじめとする北海道の菓子メーカー・石屋製菓とコラボし、凸版印刷の文化財デジタルアーカイブデータを活用した商品パッケージを開発した。第一弾の商品として、葛飾北斎の作品をパッケージデザインに起用した「恋するチョコレート キャレ9枚入り」全12種を2020年12月2日より発売している。
葛飾北斎作品をパッケージに使用した石屋製菓「恋するチョコレート」
葛飾北斎作品をパッケージに使用した石屋製菓「恋するチョコレート」
凸版印刷は、以前より多くの文化財を所蔵する博物館や美術館、寺社などの文化財ホルダ―と連携し、印刷テクノロジーを核とした技術で、国内外の貴重な文化財のデジタルアーカイブに取り組んできた。

「恋するチョコレート」は、凸版印刷が東洋古美術の専門美術商である浦上蒼穹堂(うらがみそうきゅうどう)と共同で取り組んでいる葛飾北斎作品におけるデジタルアーカイブのうち、「北斎漫画」「冨嶽三十六景」のモチーフをもとにパッケージのデザインをした商品。世界的に著名な浮世絵師である葛飾北斎の作品をモチーフに選ぶことで、販売の場を世界市場にも広げることを目指している。2021年には、石屋製菓との葛飾北斎コラボ商品第二弾を発売する予定だ。

同社は今後も、デジタルアーカイブの成果を、文化財の鑑賞や保存だけでなく商品にも展開することで、より多くの人に文化財に触れる機会を創出し、日本美術を広く紹介していきたいとしている。