クリエイティブカンパニーのロフトワークは、広島発のデザインを世界に発信する「HIROSHIMA DESIGN CHALLENGE」を3月8日より開始した。このプロジェクトでは、県内事業者が広島県とともに主体的に「デザイン」を活用し、クリエイターと共同で新たな製品やサービスの開発に挑戦する。
「イノベーション立県」を掲げる広島県は、持続可能な経済社会を実現するため、新たな価値やサービスが沸き起こるイノベーション・エコシステムの構築に向けた取り組みの一環として「ひろしまサンドボックス」を2018年から実施。この動きに加え、本プロジェクトを通して、イノベーションの原動力となるクリエイティブな人材を広く求め、県内事業者との共創により創造性豊かな広島発のクリエイティブを発信していく。

今回のテーマは「街なかをピースにするデザイン」。原爆の投下から75年が経ち、現在も平和拠点として世界中から認知される広島県は、これからも平和に貢献していく使命があると考えている。広島デザインについて考えていくうえでも「平和」というキーワードは不可欠な要素であるとして、テーマの中心に「Peace(平和)」を据え、世界に発信できる街なかの空間や設置物の開発に挑む。
審査員およびアドバイザーには、デザイナーの深澤直人氏、建築家の谷尻誠氏、吉田愛氏(SUPPOSE DESIGN OFFICE)、編集者の柴田隆寛氏ら世界を舞台に活躍するクリエイターを迎え、広くアイデアを求める。現在、広島県内の参加事業者を募集しており、4月12日からはクリエイターの募集も開始する。


<スケジュール>
事業者公募:2021年3月8日(月)~3月26日(金)
デザインアイデア公募:2021年4月12日(月)~5月30日(日)
ミートアップイベント(事業者×クリエイター):2021年4月22日(木)
審査結果:6月中旬
合同ワークショップ:2021年6月21日(月)~6月25日(金)のなかで2日間を想定
開発・実装期間:2021年6月中旬~8月下旬
発表・報告会:8月下旬~9月上旬頃を予定