日本広告業協会(JAAA)は、3月14日に行われた理事会において、2018年クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞を決定した。この賞は、同協会会員社のなかで2018年に最も優れたクリエイティブワークを行ったクリエイター個人を表彰するもので、1989年設立以来、今年度で30回目を迎える。2018年は、会員各社の選考を経てノミネートされた36名(25社)のクリエイターから、クリエイター・オブ・ザ・イヤー1名、メダリスト8名が選ばれた。

クリエイター・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは電通の田辺俊彦氏。トヨタ自動車のグローバル企業チャレンジ「Start Your Impossible」のキャンペーンを、オリンピック・パラリンピック、そしてスーパーボウルという世界最大の舞台で成功させた。また、NTTドコモでは、25年前の渋谷の交差点に安室奈美恵さんをタイムスリップさせ、空間と時間を飛び超えて見る人を釘付けにするなど、その幅広い手腕が評価された。
 
田辺氏の主なクリエイティブワーク
田辺氏の主なクリエイティブワーク
JAAAは今年度のエントリーについて、世界に打って出る「世界標準」としての突破力と、「地方創生」として日本各地に新しい命を吹き込みつづける持久力との両面が、新時代の広告クリエイティブに特に求められ、個性的な作品が多く集まったと総評している。

なお、表彰式は、5月31日に開催される新年度定時総会・記念式典にて行う予定だ。


<2018年クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞 受賞者一覧>

■2018 CREATOR OF THE YEAR
田辺俊彦(たなべとしひこ)
電通 第4CRプランニング局 クリエーティブ・ディレクター/CMプランナー

■2018 CREATOR OF THE YEAR MEDALISTS 8名
井村光明(いむらみつあき)
博報堂 第三クリエイティブ局 クリエイティブディレクター

東畑幸多(とうはたこうた)
電通 CDC エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター

清水恵介(しみずけいすけ)
TBWA HAKUHODO Disruption Lab・Creative Director / Senior Art Director

徳野佑樹(とくのゆうき)
TBWA HAKUHODO Disruption Lab・Head of Art / Senior Art Director

畑中翔太(はたなかしょうた)
博報堂/博報堂ケトル クリエイティブディレクター

大塚智(おおつかさとし)
ADKクリエイティブ・ワン クリエイティブ本部 クリエイティブ・ディレクター

矢谷暁(やたにあきら)
東急エージェンシー クリエイティブ局 第1クリエイティブ部 クリエイティブディレクター

伊藤英典(いとうひでのり)
読売広告社 クリエイティブ局 第2CRルーム クリエイティブディレクター