電通とBSフジは、マーケティングターゲットの視聴数にもとづき料金取引を行う、運用型のテレビ広告サービス「CONNECTED VIEW(コネクテッドビュー)」を共同開発した。視聴データの分析や運用を行うためのシステム開発を行い、2019年6月からBSフジの一部番組でトライアルを実施。実用化に向けた課題抽出と精度向上を目的に、今年3月からは対象番組を拡大して本格的な試験運用を行っていく。

 「CONNECTED VIEW」では、インターネット接続されたテレビ機器から視聴に関するデータを取得する「テレビ局視聴データ」を活用する。放送局のマネジメント下において、電通グループの人を起点にしたマーケティングデータ基盤「People Driven DMP」のデータを用いて視聴データを分析。「性・年代」別だけでなく、「趣味嗜好・関心・特性」といったより細かな視聴者区分データを匿名取得し、可視化する。これらをもとに、広告主のマーケティングターゲットの視聴状況を把握することで、ターゲットの視聴数に応じて料金をCM放送後に課金する仕組みとなっている。


<視聴データの分析と運用に関するイメージ図>
このサービスでは、出稿プランニング時と放送後のターゲット視聴者数をダッシュボードで可視化し、広告主の出稿計画を番組単位で把握できるため、計画と実績の差をタイムリーに共有・報告することができる。また、電通デジタルおよびサイバー・コミュニケーションズと連携し、厳選した質の高い媒体と優良コンテンツのみを配信対象とするインストリーム運用型広告サービス「Premium Viewインストリーム動画広告」を有する「Premium Viewシリーズ」とともに、広告主に対してサービスを統合的に提案していく。