DINAMICAのARクリエイター辰巳裕亮氏は、石川県の創作集団・kanazaWAZA研究所が仕掛ける地域文化魅力発信プロジェクト「WAZArt」へARコンテンツを提供した。
DINAMICAは、コミュニケーションデザインからARを活かしたプロモーション、映像やグラフィック制作など、一気通貫で幅広いクリエイティブ制作を提供している。

kanazaWAZA研究所は、石川の文化とクリエイターの技術を掛け合わせ、新たな魅力・価値をつくり発信していくクリエイティブ集団。伝統・文化を新しい感性で表現して発信することで、失われつつある地域の魅力ある文化をもう一度盛り上げていく活動を行っており、伝統の「技」と現代クリエイターの「WAZA」を掛け合わせるプロジェクト「WAZArt」プロジェクトを立ち上げた。

プロジェクトの第1段として、2021年4月に金沢21世紀美術館にてアート展を開催するにあたり、展示するARコンテンツを広く全国のクリエイターから募集した。そして今回、kanazaWAZA研究所とARクリエイター集団・SSPARKが共同で制作を行い、DINAMICAのチーフクリエイティブオフィサー(CCO)であり、SSPARKの立ち上げメンバーの1人である辰巳裕亮氏が企画から制作まで一貫して携わった。

このアート展は、加賀藩に輿入れし25歳という若さで亡くなった珠姫(たまひめ)の物語を題材としたインスタレーションアート展。4月1日より、金沢21世紀美術館にて開催中。
また、珠姫を題材にしたARフィルターが制作され、金沢城公園の鼠多門(ねずみたもん)にスマートフォンをかざすと、ARを体験できるイベントが3月23日に開かれた。鼠多門のARフィルターはSSPARKクリエイター柏原悠佑さんが制作し、珠姫のあどけなさやお城に入る感情の高ぶりが表現されている。

今後、段階を経て順次ARフィルターが公開予定となっており、辰巳氏が制作したARフィルターは4月8日にリリースされる予定となっている。