北陸先端科学技術大学院大学、新しい超並列計算機システム 「KAGAYAKI」の本格運用を開始
北陸先端科学技術大学院大学とデル・テクノロジーズは、新しい超並列計算機システム 「KAGAYAKI」 に、「Dell EMC PowerEdge R6525」を基盤としたスーパーコンピュータシステムを採用した。2021年3月から同校において本格運用を開始。
同システムのキャビネット前面には、中央に「JAIST」(同校の略称)の文字がペグソリティア・フォントで記載されている。このフォントは、同校の教員が旧システムを用いて発見した膨大なペグソリティア(盤上のペグを一定の規則に従い取り除くパズル)の中から、「文字らしい形」をした解を選び出してデザインしたもの。また、その上下には「J」の文字に到達するまでのペグソリティアの過程が描かれている。
同校に導入された「Dell EMC PE R6525 SCS」は、最新のAMD製プロセッサを搭載した「PowerEdge R6525」サーバ 280台を、高速なインターコネクトネットワークであるインフィニバンドHDRで接続したクラスタ型スーパーコンピュータシステム。旧システムと比較すると、理論演算性能は約2.24倍の1.49PFLOPS(最大で毎秒1490兆回の浮動小数点演算を実行)、CPUコア数は約1.8倍の35,840コア、総メモリ容量は約2倍の140TiBと大幅な性能向上を実現した。これにより、同校は、ナノテクノロジー、データマイニングなど先端科学技術分野における世界トップレベルの研究開発をさらに加速させることが可能になる。また、コンテナ型仮想化にも対応し、種々のHPC/AI研究環境を整備しており、ユーザー自身で煩雑な計算機環境を構築する手間を省き、ユーザーの研究加速をサポートする。
さらに、iDRAC(integrated Dell Remote Access Controller)によるシステム管理も同システムの特長の1つ。iDRACは、「PowerEdge」サーバに標準搭載された管理プロセッサであり、リモートによるシステム監視管理機能だけでなく、防御・検知・復旧を重要視したハードウェアレベルの優れたセキュリティ機能を有しているため、効率的かつ安全性の高いシステム運用が実現できる。
同校での運用上の特徴は、学生が自由に高性能な計算機環境にアクセスできること。入学後すぐに全学で有効な計算機アカウントが発行され、特別な申請なしに、直ちに高性能な計算機環境を利用して最先端の教育研究活動を展開することができる。また、民間企業や他大学などの他研究機関所属研究者と同校研究者との共同研究においても、複雑な利用申請なしでの利用が可能。
同校の寺野学長は、「今回のスーパーコンピュータの導入により、ナノテクノロジーやバイオメカニクスにおける大規模なシミュレーション、ビッグデータ処理など、さまざまな科学分野の研究とそれを通じた人材育成がより一層加速することが期待される。今回の導入をはじめとする最先端研究設備を、学際的な研究分野の開拓を推進する原動力とし、世界トップの研究大学を目指すとともに、地域や産業界に広く貢献していく」とコメントしている。
同システムのキャビネット前面には、中央に「JAIST」(同校の略称)の文字がペグソリティア・フォントで記載されている。このフォントは、同校の教員が旧システムを用いて発見した膨大なペグソリティア(盤上のペグを一定の規則に従い取り除くパズル)の中から、「文字らしい形」をした解を選び出してデザインしたもの。また、その上下には「J」の文字に到達するまでのペグソリティアの過程が描かれている。
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同校での運用上の特徴は、学生が自由に高性能な計算機環境にアクセスできること。入学後すぐに全学で有効な計算機アカウントが発行され、特別な申請なしに、直ちに高性能な計算機環境を利用して最先端の教育研究活動を展開することができる。また、民間企業や他大学などの他研究機関所属研究者と同校研究者との共同研究においても、複雑な利用申請なしでの利用が可能。
同校の寺野学長は、「今回のスーパーコンピュータの導入により、ナノテクノロジーやバイオメカニクスにおける大規模なシミュレーション、ビッグデータ処理など、さまざまな科学分野の研究とそれを通じた人材育成がより一層加速することが期待される。今回の導入をはじめとする最先端研究設備を、学際的な研究分野の開拓を推進する原動力とし、世界トップの研究大学を目指すとともに、地域や産業界に広く貢献していく」とコメントしている。