マイクロエンタテインメントのプロジェクト・GESREC(ジェスレック)は、世界屈指のトップダンサー公式の3Dダンスモーションデータを取引できるマーケットプレイスを日米同時リリースし、5月10日から一般に向けた公開取引を開始する。

GESRECにより、世界中の誰もがインターネットを通じてグローバルに活躍するトップダンサーの公式3Dダンスモーションデータを購入できるようになる。モーションの二次利用という市場創設による経済効果に加えて、コロナ禍でこれまで以上にDXを迫られているエンタメ業界の世界的なニーズに応えていく。

GESRECのWebサイトでは、誰もがどのようなモーションがあるのかを見ることができ、登録ユーザーはコンテンツを購入することができる。購入者はオンラインの3D空間上で、コンテンツをさまざまな角度から何度でも閲覧することができ、3Dモーションデータをダウンロードして二次利用(デジタルデータの転売は不可)することも可能だ。
今回のリリースでは、KITE氏、Kento Mori氏、Brian Friedman氏、PopNTaco氏らをはじめとする世界屈指のトップダンサーや振り付師を含むダンスクリエイターたちのコンテンツが公開され、今後も大物ダンスクリエイターたちの参画・参入を予定している。

振り付けを含むモーションについては、権利者が不明であることに加えて、どのように許可を取ってよいかが不透明であることから、多くの企業やプロダクションが活用を敬遠するシーンが見受けられていた。また、活用された場合においても盗作・盗用と非難を受けるケースも少なくなかった。

GESRECでは、AIによってモーションを解析・データ化し、抽出元の動画に映っているダンサーや、ダンサーに振り付けを提供する振付師の共作ととらえた「モーション権」という新しい概念を提唱。公式3Dモーションは動画に紐づいて個別認識を実現しており、このコンセプトをもとに、3Dモーションデータ取引による収益の一部を著作権同様に半永久的にモーションのつくり手に還元していく。