電通デジタルは、Vanguard Industriesと共同で、生活密着型IoT(Internet of Things)を基点とした企業のサービスモデル変革を支援するIoTサービスクリエイション組織「IoL(Internet of Life)スタジオ」を設立した。

Vanguard Industriesは、AIペット型ロボット「MOFLIN(モフリン)」などを手がけるハードウェアスタートアップで、生活密着型IoT開発に高い専門性を有している。こうしたノウハウと、電通デジタルが持つ、企業の新規事業開発おける、事業構想から実用化に向けたプロトタイピングまでの知見と掛け合わせ、生活者とつながり続けるIoTソリューション創出を支援していく。

IoLスタジオでは、新規事業開発にあたって、まず、企業の経営課題・事業目標を基点に生活者へのインタビューやカスタマージャーニー分析を通して生活者の日常におけるペインポイントと感情を洗い出し、解決するための最適な顧客体験設計、事業としてのサービスデザインを実施。さらに、実用化に向けてアジャイル型でプロトタイプを開発し、実証実験(PoC)で生活者の意見を取り入れてブラッシュアップを行う。そのうえで、MVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)のプロダクト構築を行い、本番サービス開発、運用までを一気通貫で実現する。

<IoLスタジオの概要>

<IoLスタジオで構想中のIoTサービス例>

・生活者と精神的なつながりをつくることでメンタルケアを行うAIロボット
・コロナ禍のリモート集合下で相互コミュニケーションを円滑にするデバイス
・個々の健康状態に加えて生活習慣や味の好みも反映させた、リピートされやすい調味デバイス


IoLスタジオは今後、オンライン・オフラインを融合した生活密着型IoTサービスの創出支援を通じて、生活者の暮らしをInternet of LIFEでより豊かなものにし、企業のサービスモデル変革に貢献していきたいとしている。