ブロックチェーンベンチャーのシビラと電通グループが共同で、川崎市などが進める食資源循環・フードサイクルの取り組み「eco-wa-ring Kawasaki(エコワリング川崎)」において、Web3.0技術を用いた持続可能なサーキュラーエコノミー(循環型経済)の構築を目指すプロジェクトを開始した。
両社の共同プロジェクトの1つである「Web3.0時代のソーシャルエコノミー」では、SDGsに代表されるソーシャルグッドな活動の持続的な成長を実現するにあたり、企業・個人に対するインセンティブモデルの形成が重要としている。本プロジェクトでは、Web3.0 を構成する標準規格・プロトコルを活用することで、「活動実績のデジタルアイデンティティ化」、「活動を楽しくするコミュニティ形成の促進」、「金銭的インセンティブ以外も含む多様なインセンティブの提供」などの実現を目指す。

取り組みの第一弾では、生ごみ処理機(コンポスト化容器等など)を用いて市内の各家庭から排出される生ごみから堆肥をつくり、市内の農園等で活用、安心・安全な野菜を生産し、食べる、というフードサイクルの創出を目指す。また、個々人のエコ活動を評価し、活動実績に応じて非金銭的なインセンティブを提供する仕組みを導入することで、参加者のより能動的な関与を促すとともに、エコ循環をともに推進するパートナーとして市内の各協力企業・店舗とのつながりも強化されるようなエコシステムの構築を行っていく。参加者の活動実績やそれに応じたインセンティブの確認、実績証明をデジタルアイデンティティ管理アプリ「dAvater」を介して行えるようにし、実績やインセンティブ提供側の企業・自治体・店舗もアプリケーションで行うべく、IDaaS「dAuth」を利用して開発を進めていく。