NTTSportictと北日本放送は、「AIソリューションを活用したスポーツ映像配信に関する共同事業」の協定を締結した。

この事業では、NTTSportictが提供するAIソリューションを用いて地域のスポーツの試合を撮影し、北日本放送「KNB SPORTS AI LIVE」として、KNBアプリやKNBWEBなどでライブ配信する。これにより、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客試合開催の場合でも、配信により観戦が可能になる。視聴は基本的に無料。
2020年4月に設立されたNTTSportictは、「スポーツを通して、笑顔や感動を生み、地域社会発展に寄与する」という企業理念のもと、さまざまなマイナースポーツ、アマチュアスポーツを応援するべくスポーツ映像配信事業を手がけている。 北日本放送は、主に富山県内のアマチュアスポーツを配信することで「地域スポーツを応援したい」という思いから、NTTSportictのAI自動スポーツ撮影ソリューションの導入を検討。双方の目指すビジョンに向かって意見が一致し、今回の協定の締結に至った。
NTTSportictが提供するAIスポーツ中継ソリューション「Stadium Tube」の中心となるのは、イスラエルに本社を置くPixellotが開発した無人撮影カメラで、AIによる自動撮影や編集機能を備えている。スタジアムなどの競技施設に設置することで、撮影コストを約10分の1に抑えることができ、動画の再生前に広告動画を自動挿入することも可能。Pixellotは、現在、サッカー、バスケットボール、ラグビー、アメリカンフットボール、バレーボールなど14競技の撮影に対応しており、「オートプロダクション」モードでは、本物のカメラマンが撮影しているかのような自然なカメラワークとなる。
北日本放送では、7月17日に「高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2021」北信越大会第12節(富山第一高等学校vs.アルビレックス新潟U18)の試合を配信する。NTTSportictと北日本放送はこの配信を皮切りに、富山第一高等学校など富山県内のサッカー強豪校の試合を中心に、さまざまなアマチュアスポーツの試合をライブ配信する予定だ。