三菱地所、大丸有エリアマネジメント協会、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会の3者は、8月2日から9月12日の間、丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験「Marunouchi Street Park 2021 Summer」を実施する。
2019年にスタートした社会実験「Marunouchi Street Park」。2021年度は、春・夏・冬の実施を予定している。今回は、「つながろう、夏のストリート」をテーマに丸の内仲通りにエリアを構成し、コロナ禍における安心・安全を重視しながら、文化・地域・人とのつながりを意識し、来街者にリゾートを想起させる空間を提供する予定だ。SDGs、アートを取り入れたスペースや屋外空間での就労、DXを活用した実証実験など、大丸有地区のまちづくりテーマに合った要素も加えた空間づくりを行う。
実証実験では、「来街者の人流」、「就業者の快適性」、「温熱環境」の計測および「気象予測情報提供」の4つを実施する。また、「来街者の人流」や「温熱環境」の計測結果はリアルタイムで「Marunouchi Street Park」のホームページ上に可視化される仕様だ。

■「来街者の人流」計測
緑化による滞在人数、歩行速度の変化、人々の属性や行動の多様化を検証。

■「就業者の快適性」計測
「Marunouchi Street Park 2021 Summer」を1つのワークプレイスとして捉え、参加者に実際に働いてもらう。Webアンケート調査や心拍数などの生体計測を通して、都心部の緑豊かな屋外空間で働くことの快適性・生産性・健康効果などを検証。

■「温熱環境」計測
天然芝の敷設により地表面を緑化した時の酷暑環境改善効果を計測。既存の街路樹や夏の期間に設置するドライ型ミストの影響についても調査する。さらに、「Marunouchi Street Park」内の特徴の異なる多数のスポットで気温計測を行い、場所の特性に応じた温熱環境を把握する。

■気象予測情報提供
気象の直前予測によるリスク回避や屋外空間のさらなる活用のため、「Marunouchi Street Park」のエリア内において降雨の有無や強さを250m格子で30分先まで毎分更新で予測する。予測情報は運営者が活用するだけでなく、来街者などのエリアで過ごす人々にも環境データを活用した快適な外歩きWebサービス「TOKYO OASIS」を通じて提供し、気象予測情報の提供が行動変容にどのようにつながるかを検証。