クリエイティブやエンタメに関連するAIを提供するスタートアップ企業のラディウス・ファイブは、ディープラーニングを用いて、写真からアニメ背景を生成する新サービス「Anime Art Painter(アニメ アート ペインター)」をリリースした。
Anime Art Painterは、写真のテクスチャを簡略化し、アニメやイラストに使われるような画風への変換処理を行う。 テクスチャを簡略化するだけでなく、建物、植物、乗り物などの物体に応じたテクスチャへの変換が可能だ。また、色合いを調整してエッジを乗せる技術を開発したことで、よりアニメらしい表現の生成を実現している。

同社はこれまで、線画やキャラクターを生成するAI、アニメ映像を高画質に変換するAIなど、漫画・ゲーム・アニメなどのエンタメ業界の課題を解決するAI開発を行ってきた。今回リリースされたAnime Art Painterは、制作工数が逼迫し、特に背景を描く人材が不足しているアニメ業界での活用を目的に開発された。Anime Art Painterでは、写真のアップロードから約30秒でアニメ背景の生成が完了し、1回の処理で4種類のアウトプットが可能だ。また、1枚から試せるプランからサブスクリプションプランまで用途に合わせた料金設定がされているため、スケジュールだけでなくコスト面の課題を抱えるプロジェクトにおいても有効活用できる。