凸版印刷が運営する印刷博物館 P&Pギャラリーにて、8月7日より「日本のパッケージ 縄文と弥生のデザイン遺伝子-複雑とシンプル」展が開催される。
パッケージには、新商品やロングセラー商品、伝統的な日本のパッケージといえる風呂敷やのし袋まで、複雑なもの、シンプルなもの、さまざまなデザインがある。これら多様な日本のパッケージデザインの起源を考えたときに、縄文と弥生の2つの土器のデザインにたどり着いたという。この2つの象徴的なデザインを起点に、さらに日本のパッケージデザインの特徴として、「美(うつくしい)」「愛(かわいい)」「用(つかう)」「欲(シズル)」「象(シンボル)」という5つのデザインテーマを抽出。今回の展示では、これらのテーマに沿って、現代のパッケージ約140点のデザインから日本のパッケージデザインを考察する。

展示内容

・美(うつくしい)
 独自の美意識が際立ち商品やブランドの世界観となっているもの
 縄文: コスメデコルテ AQ MW(コーセー)
 弥生: 八海山2001年記念ボトル「チタン瓢箪」(八海醸造) ほか24点
コスメデコルテ AQ MW(コーセー)
コスメデコルテ AQ MW(コーセー)

・象(シンボル)
 記号性が強く、企業や商品のストーリー・世界観を担っているもの
 縄文: キリンラガービール(キリンビール)
 弥生: ポカリスエット(大塚製薬)  ほか37点

・欲(シズル)
 商品の素材や特徴を、人間の本能や五感に響くように表現されたもの
 縄文: ゼナF-Ⅱ活力液(大正製薬)
 弥生: ポッキーチョコレート(江崎グリコ)  ほか約25点

・愛(かわいい)
 親しみや愛着、幸福感を与え、強い好感や所有欲を喚起するもの
 縄文: どうぶつのり(不易糊工業)
 弥生: なっちゃん(サントリー)  ほか22点
どうぶつのり(不易糊工業)
どうぶつのり(不易糊工業)

・用(つかう)
 機能性・実用性を想起させる形状・表現がデザインの要になっているもの
 縄文: カップヌードル(日清食品)
 弥生: しょうゆ卓上びん(キッコーマン) ほか25点
しょうゆ卓上びん(キッコーマン)
しょうゆ卓上びん(キッコーマン)

開催概要

会期:2021年8月7日(土)~10月3日(日) 
   ※毎週月曜日 (8月9日、9月20日は開館)、8月10日(火)、9月21日(火)は休館
会場:印刷博物館 P&Pギャラリー 入場無料
開館時間:10:00~18:00  ※入場はオンラインによる事前予約(日時指定券)制
共催:凸版印刷 印刷博物館、日本パッケージデザイン協会(JPDA)