カルチュア・コンビニエンス・クラブにてアートのある生活を提案するCCCアートラボ事業本部は、アートを社会に実装する企画専門のプランニング・レーベル「セイサクシャ」の発足を発表した。「蔦屋書店」やアート専門メディア『美術手帖』といった事業のノウハウを活かし、アートを社会に実装することで創造的な“制作者”が増えることを目指していく。

「セイサクシャ」は、美術の分野に留まらず、社会のさまざまなシーンにおいて創造性を実装する企画専門のレーベル。同時代を生きるアーティストの発想や視点を経験することこそが、各人が“制作者”としての姿勢を身につける方法だという考えのもと、思考法やフレームワークへの落とし込みではなく、アーティストと時間をともにする原体験を大事にした企画を展開する。
 
「セイサクシャ」が提供するサービスは以下の通り。


1.プロジェクトの企画、ビジョニング、戦略実行の伴走 

アーティストとの協働によるプロジェクトの企画・ビジョンメイキングを行う。プロジェクトや事業の策定後も伴走し、コンセプトのチューニングや思考の硬化を避けるワークショップなどを展開。

2021年3月には地域の特徴を再構築するワークショップを実施。地域の自然環境を題材にしたワークショップをアーティストと企画し、現地でのフィールドワークを重ね自然に向き合うことで、既存の観光資源や先入観にとらわれない地域の魅力を再構築した。 


2.多角的フィールドワーク「ジャグリング[The Juggling]」 

各界の有識者とアーティストが特定のテーマに沿ってフィールドワークを実施。専門性と創造性が掛け合わさることで、玉が跳ね上がって連なるジャグリングのように多角的な解を導き出す。 

事例として、新規事業のシードを探るフィールドワークとして、某大手メーカーの新規事業開発のためのリサーチを、アーティストと有識者が協働。コンセプトの関連施設にフィールドワークし、体験と議論を重ねることでその可能性を検証した。 

3.アーティストの創造性×DBマーケティング・ソリューション「パドリング[PADDLING]」

アーティストの創造性と、データベースマーケティングを組み合わせたソリューション・サービスを展開。問題提起と問題解決を両手にした、創造的な事業の自走をサポートする。