大阪大学教授であり、20年以上にわたって人と関わるロボットやアバターの研究開発に携わる石黒浩氏が新会社「AVITA」を設立した。
石黒氏は、ムーンショット型研究開発制度の開発事業目標1プロジェクトマネージャーや大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーを務めている。これまでの研究成果と、今後のさまざまなプロジェクトや企業との連携によって新たに生み出す研究成果を社会に実装するため、新会社設立に至った。

同社は、「Virtualize the Real World」というビジョンを掲げる。アバターの活用によって、人は「自分」をさらに多様に拡張し、状況や目的に応じたさまざまな自分で自由に活動することができる。これを、アバターを用いた実世界の仮想化と多重化(virtualize the real world)と呼び、アバター技術による人々の可能性の拡張を目指していく。このビジョンの実現に向けて、大阪ガス、サイバーエージェント、塩野義製薬、凸版印刷、フジキンの5社から、5.2億円の資金調達を実施。各社と事業連携を行いながら、アバターの社会実装に取り組む。
代表取締役 CEO 石黒浩氏
代表取締役 CEO 石黒浩氏