デザインオフィスのれもんらいふは、山梨県富士吉田市と本町通り活性化プロジェクトを始動すると発表した。さらに、推進事業の一環として、れもんらいふプロデュース「喫茶檸檬」を同市内に9月26日にオープンする。
山梨県富士吉田市は、富士山に日本一近いと言われる街で、市内の至るところから大迫力の富士山を望むことができ、富士吉田市本町通りは「富士山がきれいに見える商店街」として、メディアからも注目されている。1000年以上続く繊維の街として栄えた商店街だが、近年は空き家や空き店舗が増え、シャッター商店街となっているのが現状だ。

そこで、本町通りを起点に地域の伝統産業を活用した事業と、地産地消を目指し地元の農作物を使用した運営を行い、空き家や空き店舗を活用し、内装のリノベーション、コンテンツ制作、PR力のあるクリエイターを誘致した長期運営を行い地域の更なる活性化を目的としたプロジェクトを始動。れもんらいふアートディレクター千原徹也氏が空き店舗をリノベーションし、富士吉田の資源と東京のクリエイティブを融合した「喫茶檸檬」をオープンする運びに。都市圏からも地元からも人が集まる、魅力ある、愛される場を提供していく。

さらに、既存の観光コンテンツに加え、本町通りとその周辺が目的地として選ばれるエリアにし、空き家の改装、運営については、地域住民のコミュニティを活用。地域にノウハウや知見を生み出し、地域の働き手を増やすことにつなげる施策を行っていく。また、同事業を地域の空き等活用のモデルケースとしてPRすることで、新たな出店や移住、2拠点居住、ワーケーションの場所として、内外からのニーズや投資を増やしていくことでさらなる地域の活性化を目指していく。千原氏は、今後も富士吉田市をロケーションにした映画の撮影や、喫茶檸檬を使ったワークショップなどを予定している。

■喫茶檸檬について
人々が集まるコミュニティの場にしたいという思いから生まれた喫茶檸檬。実際に富士吉田に訪れる中で朝食を食べる場所が欲しい、夜ナチュールワインを飲める場所が欲しいなど、多くの人の声を形に実現した。東京と富士吉田の2拠点で設計活動を続けているO.F.D.Aの中川宏文氏が設計を担当し、銭湯絵師の中島盛夫氏が手掛ける富士山の壁画が目を引く店内やネオンサインなど遊び心の詰まった富士吉田の新しいスポットとなっている。

また、東京・西麻布、ニューヨークにも店舗を構えるHOUSE オーナーシェフの谷祐二氏が喫茶檸檬のメニューを監修。おじやや、檸檬拉麺などのオリジナルメニューのほか、富士吉田市の特産品を使用したメニューも揃え、夜には地酒や山梨県産のナチュールワインなどを提供。京都在住の着物デザイナー斉藤上太郎氏によるオリジナルのアイスも展開するなど喫茶檸檬でしか味わうことのできない特別なメニューを用意している。
ネオンサイン
ネオンサイン
喫茶檸檬内観パース©️O.F.D.A.Hiro Nakagawa + Ryo Yamamoto
喫茶檸檬内観パース©️O.F.D.A.Hiro Nakagawa + Ryo Yamamoto
喫茶檸檬外観パース
喫茶檸檬外観パース
檸檬拉麺と富士おじや(檸檬胡椒)
檸檬拉麺と富士おじや(檸檬胡椒)
珈琲牛乳と富士吉田檸檬アイス
珈琲牛乳と富士吉田檸檬アイス