電通グループの国内事業を統括・管理する電通ジャパンネットワークは、傘下で広告コンテンツの制作を事業領域とするピクトと横浜スーパー・ファクトリーを合併。さらに、デジタルプロダクションとの協業により、CX(顧客体験)全領域へ対応可能な統合型制作会社「株式会社電通クリエーティブキューブ」を2022年1月1日付で発足する。同社は電通グループの100%子会社となる。
新会社発足の背景には、広告コンテンツ制作領域におけるニーズの変化がある。近年、この領域においては、テレビCM、グラフィック広告といった従来型の制作に加え、オウンドおよびアドのデジタル動画・静止画コンテンツ、顧客とのエンゲージメントを高める体験としてのコンテンツ、さらにはVR、ARといった新たな分野での制作ニーズが増加している。そのニーズに対応するには、それらの広告コンテンツを、CX(顧客体験)の設計に基づいた、一貫したコンセプトで統合的に制作する必要があり、電通クリエーティブキューブではこうしたCX領域の強化を目的としている。
2社の合併により、テレビCMを中心としたトップファネルの映像制作に強みをもつピクトと、グラフィック撮影における高いプロデュース力を有する横浜スーパー・ファクトリーのスキルを掛け合わせ、さらにデジタルプロダクションと協業することで、CX(顧客体験)領域のすべてのコンテンツ制作を統合的に実現できる体制を整備する。
 
電通ジャパンネットワークは、今後も4つの事業領域(AX、BX、CX、DX)の強化とそれらが生み出す価値を高めていくことで、2024年度を最終年度とする電通グループの中期経営計画の達成と、企業価値の更なる向上の一翼を担っていきたいとしている。