元任天堂デザイナーの前田高志氏率いるオンラインサロン「前田デザイン室」が、粗いドット絵(通称「粗ドット」)素材をダウンロードできるサイト「DOTOWN(ドッタウン)」を公開した。
粗ドットとは、ゲーム機で用いられている表現形態”ドット絵”を、可能な限り低い解像度で、究極に抽象的な表現にしたものだ。元任天堂デザイナーである前田氏率いる前田デザイン室の“らしさ”を表現できる共通言語ならぬ共通絵として誕生し、コミュニティ内で親しまれてきた。

今回のサイトオープン時点で、食べ物・乗り物・人物・季節イベント系の素材から、さまざまな人が楽しめる「ちょっとだけ遊びゴコロのある」素材まで約700点を公開。全素材無料かつ商用利用も可能だ。会社の資料や季節の行事ごとなど、生活のなかに存在するなにかを「つくる」機会において、非デザイナーからクリエイターまで幅広い層に向けて提供している。

また、素材配布だけでなく、粗ドットを使った使用例のページも公開。素材を利用する・探すだけの単なる素材配布サイトではなく、訪問するのが楽しくなってしまう「おもろ! たのし! いいな!」なサイトを目指していく。前田氏は、DOTOWNが魅力的な制作物をつくるきっかけに、ひいてはデザインを身近に感じられるきっかけになること期待すると述べた。