大阪府・大阪市とKDDIは、2月28日から都市連動型メタバース「バーチャル大阪」を本格展開する。2025年開催の大阪・関西万博に先がけ、道頓堀など、大阪市内をモチーフにした「新市街」エリアが登場し、大阪の都市の魅力を国内外に発信していく予定だ。
「バーチャル大阪」は、大阪府・大阪市が提供、KDDI、吉本興業、博報堂からなる「KDDI共同企業体」が受託、制作を行う都市連動型メタバースだ。2025年開催の大阪・関西万博に先がけ、大阪の都市の魅力を国内外に発信すると同時に、“City of Emergence”(創発する都市)をテーマに、さまざまな人が集まり、一人ひとりの新たな体験や表現を通じ、大阪の新たな文化の創出・コミュニティの形成にも寄与することを目的とする。

「新市街」エリアでは、道頓堀をモチーフにした大阪ならではの空間や、大阪城や梅田スカイビルといった大阪市内の代表的なランドマークを配置する。今後は、音楽ライブやアニメとのコラボレーションイベントのほか、実際に買い物体験が可能なバーチャル商店街もオープン予定だ。

エリアや体験の拡張は今後も予定しており、2月28日からは「バーチャル渋谷」とワープゾーンで接続され、ふたつの空間の往来が可能となる。大阪府、大阪市、KDDI は、今後も大阪のランドマークや観光地、テーマパークなどとともに、実在都市とバーチャル空間が連動した大阪の都市の魅力や経済圏の拡張を目指す。