毎日新聞社は2月21日の創刊150年にあたり、Z世代を主なターゲットとした双方向型の新しいメディアを創造する「毎日新聞✕Z世代プロジェクト」を開始した。
毎日新聞は明治時代から現在まで、マスメディアとして政治・経済・社会・文化などあらゆる分野の情報を多くの人に提供してきた。しかし、デジタル社会の発展とともにライフスタイルが変化して新聞離れが進み、10~20代では特にその傾向が顕著となっている。

そのようななか、毎日新聞は若者たちの新聞への関心を呼び起こし、親しみを感じてもらうことを目的として、「創造性」という領域に特化した研究・実験を続ける研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY(ユニバーシティ・オブ・クリエイティビティ)」(以下 UoC)とともに、今回のプロジェクトを開始したという。

UoCは言葉とリズムを掛け合わせる「ラップ」の創造性に着目し、その歌い手であるラッパーのスキルを論理的に要素分解してアルゴリズムに落とし込むことによって、誰もが簡単にラップ音楽をつくることができる「AIラッパーシステム」の開発を進めてきた。今回のプロジェクトでは、そのシステムを活用して、社会の動きや文化などを取り上げた新聞記事から言葉を選び出し、ラップ調の音楽と、文字の動きによる視覚表現を組み合わせたオリジナル動画を作成。毎日新聞のTikTokなどのアカウントで投稿し、テーマに対するユーザーの意見をコメント欄で募り、集まった意見のなかから賛成・反対を含む複数のコメントを選んで「レスポンス動画」を作成し、再び投稿する。

動画の第1弾の配信は2月21日午後8時ごろから毎日新聞のTikTok、YouTubeなどの公式アカウントを活用して実施された。今後も順次動画を制作し、公式アカウントで配信する。また、3月初旬には「毎日新聞✕Z世代プロジェクト」のオリジナルの新聞広告が毎日新聞に掲載される予定だ。