博報堂は、4月5日、ファッション・アパレル・コスメやラグジュアリーブランドなど、「ライフスタイル領域」のブランドマーケティングに特化した新事業会社「株式会社博報堂Gravity(グラビティ)」の営業を開始すると発表した。

4月以降、博報堂グループである博報堂マグネットとコスモ・コミュニケーションズの業務を順次移管し、さらに、デジタル事業会社や、その他機能を有する事業会社も新たに統合することを計画している。

博報堂グループでは、2008年に博報堂マグネットを設立、2013年にコスモ・コミュニケーションズを完全子会社化。アパレル・コスメやラグジュアリーブランドなどの企業をクライアントとし、「ブランドマーケティングソリューション」を提供してきた。現在の「ブランドマーケティング」は、デジタルテクノロジーの進化、発展と普及に伴い、ブランドの世界観の醸成だけではなく、ブランドのストーリー化や、SNSを通じたブランド独自の情報発信を通じて、ブランド起点のコミュニティ形成や顧客との関係づくり、ブランド自身がメディアとなる、専門的なマーケティングノウハウ・スキルが重要となっている。このようなブランドマーティングは、アパレルや、ラグジュアリーブランドにとどまらず、コスメ、スポーツ、旅行や趣味なども含む「ライフスタイル領域のブランド」に拡張している。

博報堂Gravityは、このライフスタイル領域において、博報堂マグネットとコスモ・コミュニケーションズの両社が培ってきたノウハウ、スキルを融合し、ブランド起点の統合コミュニケーションをワンストップで提供する体制を整えていくとしている。さらにデジタルコミュニケーションや、継続的なCRMコミュニケーション、ブランデッドコンテンツ、コンテンツクリエーションなど、多様なソリューションの提供を一元的に統合できる「ブランド・エクスペリエンス・エージェンシー」として、あらゆる機能を実装していくという。