LINE Fukuokaは、九州大学 芸術工学部および大学院統合新領域学府(以下、九州大学)とともに、誰もが心地よいと感じる2030年の福岡市を考えるプロジェクト「Comfortable Communication City Fukuoka(以下、CCCF)」を実施。プロジェクトの完結に伴い、プロジェクトサイトを4月11日に公開した。
人口減少や高齢化などの社会の変化、AIやIoTなどデジタル技術の進歩、在宅ワークや遠隔医療の導入によるライフスタイルの変化など、2030年までにさまざまな変化が起こると予想されている。こうした変化に対応しながら、人が心地よいと感じるコミュニケーションの形を、LINE Fukuokaと九州大学が「デザインフィクション」と呼ばれる手法を用いて考えた。なお、「デザインフィクション」とは、想定される未来に対して疑問を投げかけ、理想の未来の洞察を得る方法。

CCCFは「福岡」にフォーカスし、具体的な事象、場所、市民の暮らしを想定して、人が心地よいと感じる未来のコミュニケーションを「子育て」「移住ビジネスマン」「高齢者」「多国籍ワーカー」「大学生」「フリーランス」「飲食観光」「起業家」「農業漁業」の9テーマに分けて考えた。その内容を、福岡の企業に勤める社会人への発表を通してブラッシュアップし、福岡に暮らす学生・社会人が望む「この街が、こんな街であってほしい」という思いとしてまとめている。

CCCFが考えた2030年理想の福岡市の未来(ダイジェスト)
子育て:育休をとらなくても幸せに子育てと仕事を両立できる街
移住ビジネスマン:ワーケーションの最先端、仕事・観光が融合し新しいビジネスが生まれる街
高齢者:人生100年時代を、誰もが自分らしく前向きに生きられる街
飲食観光:食事の原点・楽しさを大切にできる街
起業家:ユニークな企業で溢れ、世界中の投資家に注目される街
多国籍ワーカー:多様性が日常に自然ととけこんでいる街
大学生:大学がハブとなり地域と世界が密につながる街
フリーランス:個の時代に適度なつながりを提供する街
農業漁業:都市の中心で農業を育み、日本の農業を先導する街

サイトには、プロジェクトメンバーが考えた未来のコミュニケーションの形を成果物として掲載しているほか、理想の未来のイメージを形にした学生作品も掲載。各テーマのページには「面白い!」「実現したい!」などのリアクションボタンが設置されており、作品を通じて2030年の福岡について考えることができるサイトとなっている。