東海テレビは5月29日、公共キャンペーンCM「生理を、ひめごとにしない。」(5分30秒)を公開した。プロデューサーは同局の桑山知之氏が務めた。
同CMは、「生理」をテーマに制作された全10エピソードが収録されている。女子高生やアナウンサーらが自らの経験を語る場面や、男性が生理用品を手に取ってみたり生理痛シミュレーターを体験したりする場面が見られ、いずれも「生理を、ひめごとにしない。東海テレビ」というメッセージで締めくくられる。
東海テレビの公共キャンペーンCMのシリーズは2008年からスタート。毎年5月に公開しており、これまで「LGBT」や「発達障がい」などをテーマに掲げてきた。

桑山氏は2019年日本民間放送連盟賞テレビCM部門で最優秀賞を受賞した「見えない障がいと生きる。」もプロデュース。同氏は今回のCM制作にあたって、次のようにコメントしている。

「生理は、『なかったこと』にされてきました。悩みを相談できずに、一人で抱え込んできました。一方で、私たちは見せないように、また一方で見ないようにしてきたのではないでしょうか。でも、生理はタブーではありません。大切な人のことを大切にするためにも、まずは、生理を知ることから始めてみる。こうした『当たり前のメッセージ』を社会に提案しようと思い制作しました。私たちに必要なのは、きっかけなのだと思います」(桑山氏)。