ACジャパンが2021年に創設50周年を迎えたことを記念して、同法人が50年間に制作・発信した主な広告作品を展示・紹介する『ACジャパン50周年広告展~つなげよう「気づきを、動きへ。」~』が全国8カ所で順次開催される。9月6日から始まる大阪を皮切りに名古屋、広島、仙台、福岡、那覇、札幌、東京で年末まで巡回されていく。
ACジャパンは、1971年に関西公共広告機構として創設され、1974年に公共広告機構となり、2009年にACジャパンと名称変更、2011年に公益社団法人に認定された。「公共マナー」や「環境問題」など、社会にとって有益と思われるメッセージを、さまざまな広告の形で発信することにより、社会と公共の福祉に貢献することを目標として活動し、約1000社の会員社や個人会員からの会費を基に運営されている。会員メディアからの広告枠の無償提供と、会員広告会社からの表現アイデアの提供が運営における最大の特徴で、日本全国の多くの民間企業が参加するボランティア活動の公益性の高さが認められたことで公益社団法人化された。

昨年創設50周年を迎え、この間「公共のための広告を通じて社会の役に立つメッセージを届け、世の中を少しでも良くしたい」という志のもと、それぞれの時代に寄り添うように、多くの人に共通する重要な社会問題をテーマに広告を制作し、全国でさまざまな広告キャンペーンを展開してきた。取り上げたテーマは、「公共マナー」「環境問題」「いのちの大切さ」「親子のコミュニケーション」といった普遍的なテーマや、「いじめ」「ネットモラル」「防災」など多岐にわたり、作品数は800を超える。

本展では、50年にわたるACジャパンの活動・歴史と合わせ、その間の代表的な広告作品約200点をパネルや映像で紹介する。SDGsを先取りしたテーマの作品や流行語を生んだ作品、話題を集めた作品など、ACジャパン50年の主な広告作品を一堂に見ることのできる展覧会となっている。