博報堂は、⽇本発のパブリックブロックチェーンAstarNetworkを開発するStake Technologiesとともに、企業のWeb3.0参入と普及を目指し、新しい顧客体験を開発する新会社を設立することに合意した。新会社は年内の立ち上げを予定している。

近年注目されているインターネットの新しい概念「Web3.0」は、企業がデータを独占してきた世界から、ブロックチェーンをはじめとする分散技術の活用により、ユーザー自らがデータを管理・共有する世界へと進化していく。

ユーザー主導になればなるほど、誰でも参加できるパブリックブロックチェーンが必要になり、安心して利用できること、そしてユーザーが試してみたくなるような体験開発が重要となる。また、企業側の参入にはブロックチェーンやNFTなどの専門知識と実装力が必要だ。

そこで、博報堂はこれまでもStake Technologiesとともにクライアント企業のWeb3.0市場への参入支援について協業してきた。AstarNetworkは日本発の誰でも参加できる安心なパブリックブロックチェーンであり、7月には協業第一弾としてAstarNetworkを活用したカルビーのNFTゲーム施策を実装し、1万人のユーザーにWeb3.0上のキャンペーンに参加してもらった。他施策も現在進行中であり、同社との協業関係も強化を図っている。
新会社設立に先立ち、Web3.0に参入したい企業に対し、日本発パブリックブロックチェーンを活用して、企業それぞれのニーズにあわせ、ユーザーがトライしやすく、そして楽しんでもらえる体験設計を行い、Web3.0の新しい施策をスピーディーに開発するソリューションを提供するとしている。

博報堂は、強みである「生活者発想」と「クリエイティビティ」を活かし、多様なパートナー企業とともにWeb3.0の体験を創造し、より多くの生活者がWeb3.0に参加できる世界の構築を目指す。