電通は、電通ライブと共同で、電通ジャパンネットワークでDE&I領域(社会における「ダイバーシティ(多様性)・エクイティ(公平性)&インクルージョン(包摂性)」の略)の調査・分析とソリューションの開発を専門に行う組織「電通ダイバーシティ・ラボ」およびUDジャパンの協力のもと、“誰も取り残されないイベント”の実現を目指す「みんなのイベント・ガイドライン」(以下、「本ガイドライン」)を策定し、10月4日より一般公開した。
現在、車いすユーザーのための動線が確保されていない、視覚障がい者の目となる盲導犬の入場ができない、日本語の理解が難しい人や内部障がいがある人への対応ができていないなど、さまざまな障壁によって、いまだ多くの人がイベントに参加できない、または十分に楽しむことができない状況がある。昨年「障害者差別解消法」が改正され、合理的配慮が企業においても「努力義務」から「法的義務」へ変更されたことで、イベントを実施する際には「誰も取り残されない」という視点がより大切になっている。

同ガイドラインは、電通が、国籍、年齢、性別、障がいの有無などに関係なく多様な人が参加する国際的な催しや、大型イベントの企画、実施、運営などに取り組む上で培ったイベント業務の視点や知見を生かし、参加者の体験のもとに、あらゆる障壁を想定しその解決法を体系的に整理し編集されている。イベントの企画構想、会場設定、設営から運営、演出やサンプリングまで、総合的なユニバーサルデザイン(UD)対応を実現することで、すべての人が楽しく参加できるイベントの実施を目指す。