石川県加賀市に本社を置くBASICSは、IT部署がない地方企業に向けた、BASICSを「自社IT部門」として利用することができる「ITシェアリングサービス」を開始した。

「ITシェアリングサービス」は、ITを自社に積極的に取り入れたい、IT化による業務改革を積極的に進めたい、IT担当者が退職して後任が不在など、自社にIT部門がない企業や知識に長けたスタッフが不在の企業に適したサービス。

BASICSはあくまで「社内のIT部門」としての立ち位置のため、無駄な提案や営業をせず、中立かつ企業サイドの意向に寄り添った形の対応を基本としている。そのため企業は、業界の最前線で30年以上ITに携わっているBASICSのノウハウを、明確な時間・金額設定で活用することができる。
IT技術は年々進歩を遂げていく一方で、さまざまな問題も起こっている。人件費用の確保や指導者不在によって企業側がIT人材を確保できないなどの問題が挙げられ、また、業界自体のエンジニアの人材不足も年々深刻化し今後も続くだろうと予測されている。さらに地方においては、都心部と比較してIT活用が弱く、今後地方と都市部のITスキルの格差を埋めることも課題とされている。
大手IT企業のエンジニア時代から現在まで30年以上開発に携わってるBASICS代表取締役の小畑氏は、社内にIT専門の人員がいないために無駄な経費を払い続けているケースや、不当な開発導入に費用を支払っていることに気づいていない企業を目の当たりにし、公平に第三者的視点で判断する窓口が必要ではと考え同サービスを開始。

「ITシェアリングサービス」は、車やオフィスのシェアサービスように、必要なときに必要な時間だけ利用することができる。サービスは基本的にオンライン対応のため、北陸地方に限らず全国へのサービス提供が可能。現在日本のIT企業は43,000社を超えており、依頼先をどこにするのか判断が難しい場面には、BASICSが自社部門として検証を行ったり、現在導入されているシステムが健全であるかどうかを判断したりするなど、安心で適切なIT運営ができるよう助言してくれる。

地方のIT人材不足の問題だけではなく、IT化が進みにくい業界も存在している。その課題解決のため、BASICSは今後、社内サポート役としての立ち位置で「ITシェアリングサービス」を広めていく。