正義が通用しない時代にヒーローを見つめなおす「くるくるヒーロー展」開催!
アートディレクター集団「弱みを握る寿司屋」は、10月25日から11月1日の8日間にわたり「ヒーロー」にまつわるデザイン展を、原宿・表参道にあるアート・イン・ギャラリーにて開催する。弱みを握る寿司屋「くるくるヒーロー展」では、「混沌とした現代における正義とは何か?」「いまみんなが求めるヒーローとは?」を問いかける。
同展では、13名のアートディレクターたちが現代におけるヒーローの弱み(課題)について観察し、そこから発想した12作品(一部共同作品)を展示する。彼らの提示する課題は、物事のひとつの側面に囚われ、それを正義と信じてしまうことがある現代において、さまざまな問題が浮き彫りになるなか、現代のヒーローとなり得るのは経済発展か、宗教か、健康をもたらすものか、はたまた誰もヒーローになり得ないのか、と問いかけている。健康のヒーロー(関口いちろ)、宗教というヒーロー(札場靖明)、あなただけのヒーロー(橋口恭子)など、それぞれが考える「ヒーロー」が登場する。
また、来場者にはアイデアへの投票をしてもらうため、1人一体ずつ「ミニチュア人物模型」を配布している。一番救われそうと思ったヒーローアイデアに、自分の分身である人物模型を投票する仕組みだ。最終日に多くの人を救ったヒーローアイデアを集計し、後日公式SNSでの報告を予定している。
さらに、同展示会は「裏表のある展示会」となっている。各キャプションには表と裏があり、会場に用意されたブラックライトで照らすと、裏のキャプションが現れ、読むことができる。裏表のあるキャプションで、物事はみな表裏一体で、誰かにとっての正義は誰かにとっての悪であることを伝える。
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