電通グループは、VARKと共同で、メタバース空間上でさまざまなアーティストのオンラインライブに参加できるライブエンターテインメント・フェス会場「VARK ARENA(バークアリーナ)」を共同開発し、提供を開始した。第一弾として、11月24日から開催されるバーチャルライブ音楽イベント「テレ東バーチャル音楽フェス」へ同会場を提供する。
オンラインライブの需要は、新型コロナウイルス感染拡大を契機に急速に拡大し、市場はなお成長を続けている。メタバース空間でのオンラインライブでは、世界中どこからでもリモートで参加でき、実際にリアルの会場でライブに参加しているような迫力・没入感を感じることができるという特徴がある。一方で、こうしたメタバース空間でのライブ開催は、バーチャル空間の制作や特殊な撮影方法で制作コストが大幅に増加してしまうという課題もあった。「VARK ARENA」では、こうした課題に対して、イベント会場の設計・制作やライブ制作を共通基盤化することで高いクオリティを維持したまま、コストを圧縮したイベント実施を可能とし、また、会場内では、VTuberのみならず、リアルアーティストも一緒にライブイベントを実施することができる。

本件の中核を担うのは、電通グループ全体のR&Dを推進する社内組織「電通イノベーションイニシアティブ」(以下「DII」)のXRチーム。DIIは、5月に企業のメタバース活用を統合的に支援する「インテグレーテッド メタバース ソリューション」の提供を開始するなど、ソリューション拡充を進めている。