名古屋市は、新たな文化芸術の価値の創造を通じて、都市の活力・魅力を向上させることを目的に、文化芸術支援組織「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ」を2022年10月に設置し、12月1日から12月18日の間、支援施策の第1弾として助成募集をすると発表した。
名古屋市では、平成28年度に策定した「名古屋市文化振興計画2020」、令和3年度に策定した「名古屋市文化芸術推進計画2025」において、「新たな文化芸術の推進体制(名古屋版アーツカウンシル)」構築の準備を進めてきた。

その中心的組織であるクリエイティブ・リンク・ナゴヤは、文化芸術やまちづくりなど多様な分野の有識者による理事会を意思決定機関とし、事務局には各芸術領域や地域連携領域の専門人材を民間から起用し活動している。長期的・包括的な視点で、自主的な文化芸術活動を戦略的に支援するとともに、観光やまちづくりなど他分野との連携・波及効果を創出し、その成果を名古屋市の文化政策に反映していくことがミッションとなっている。

このミッションを達成するために、「助成・支援」「先駆的な事業の試行」「調査研究・情報発信」を予定しており、今回はパイロットプログラムとして「助成・支援」を実施。募集をする「2022年度 クリエイティブ・リンク・ナゴヤ助成事業」では、文化芸術と他分野との連携を促進するため、「文化芸術分野からの他分野との連携」、「観光・まちづくりの立場からの文化芸術活動との連携」、若手アーティストのキャリアアップをサポートするための「ポートフォリオ制作支援」、「文化芸術活動の効果的なデジタル情報発信」の4種類の助成を設定。今後の取り組みの方向性に反映していく予定だ。