サステナビリティ情報開示に関する調査および第三者評価を行っているサステナビリティコミュニケーション協会は、サステナビリティ関連Webコンテンツの情報充実度で格付けした「サステナビリティサイト・アワード2023」を1月16日に発表した。
「サステナビリティサイト・アワード」は、上場企業のサイトでの情報開示の実態調査を目的としており、2017年より毎年実施し、今回で7回目となる。国内全上場企業および非上場大手企業のサイトにおいて、開示上で重要な要素にそって情報充実度調査を実施し、総合的に優れたサイトの上位約1%を「ゴールド(最優秀賞)」「シルバー(優秀賞)」「ブロンズ(優良賞)」に分けて表彰している。

2023年は、審査対象4095社のうち、ゴールド4社、シルバー30社、ブロンズ5社の結果に。

今年の受賞企業は以下の通り。

■表彰企業(順不同)
◯ゴールド(4社)
三井金属鉱業、野村ホールディングス、三井不動産、ソフトバンク

◯シルバー(30社)
日本水産、大成建設、住友林業、大和ハウス工業、森永乳業、明治ホールディングス、キリンホールディングス、不二製油グループ本社、双日、日清食品ホールディングス、野村不動産ホールディングス、三井化学、ライオン、高砂香料工業、横浜ゴム、ダイフク、日立製作所、富士通、デンソー、ローム、日産自動車、ヤマハ発動機、SCREENホールディングス、凸版印刷、東京エレクトロン、サンゲツ、三菱地所、東京建物、イオンモール、日本郵船

◯ブロンズ(5社)
アサヒグループホールディングス、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス、住友ゴム工業、日本特殊陶業、東急不動産ホールディングス

◯主要評価テーマ
<全体>
1. ガバナンス:「サステナビリティ関連のリスク及び機会を監視し、及び管理するためのガバナンスの過程、統制及び手続」の記述が十分にある
2. リスク管理:「サステナビリティ関連のリスク及び機会を識別し、評価し、及び管理するための過程」の記述が十分にある
3. 戦略:「短期、中期及び長期にわたり連結会社の経営方針・経営戦略等に影響を与える可能性があるサステナビリティ関連のリスク及び機会に対処するための取組」の記述が十分にある
4. 指標と目標:「サステナビリティ関連のリスク及び機会に関する連結会社の実績を長期的に評価し、管理し、及び監視するために用いられる情報」の記述が十分にある
5. 独自性:独創的な取り組みや成果の開示があり、強みや競争優位性を表現できている
6. ウェブアクセシビリティ:あらゆるステークホルダーに配慮されたウェブデザインとユーザビリティである
<個別>
7. パーパス:パーパスを含む企業の理念体系を理解できるだけの情報が十分にある
8. トップメッセージ:経営者のサステナビリティに対する姿勢が理解できるだけの情報が十分にある
9. マテリアリティ:マテリアリティとその特定プロセスに関する情報が十分にある
10. ステークホルダーエンゲージメント:エンゲージメントの具体的で詳細な情報がある
11. 価値創造プロセス:企業価値創出に関する具体的で詳細な情報がある
12. 環境:環境に関する網羅的かつ詳細な情報がある
13. 人/社会:人材および社会に関する網羅的かつ詳細な情報がある
14. 組織統治:コーポレートガバナンスに関する網羅的かつ詳細な情報がある