熊本県五木村ほか6地域合同で「NFTジモトパスポート」を販売、地域創生×Web3で新たな地方創生へ

まちづくり事業を展開する全国6地域が新しい地方創生のかたちを目指すプロジェクト「＃旅するジモト」は、2月28日より、地域とのつながりを可視化するものとして「ジモトパスポート（NFT）」の販売を開始した。

「＃旅するジモト」に参画するのは、石川県七尾市、三重県尾鷲市、高知県四万十町、鳥取県、山口県周防大島町、熊本県五木村の6地域。地域には解決したい課題がたくさんあるのと同時に、その地域にしかない歴史や文化、風習、食べもの、自然など、かけがえのない宝がある。それぞれの地域にある課題と宝を、全国の仲間たちと共有し、「帰りたくなる」ジモトをつくっていくことを大きなテーマとしている。また、プロジェクトでは、「Web3」の取り組みも積極的に展開しており、その一環として、NFTによるジモトパスポートを発行することとなった。 ジモトパスポートは、地域だけでなく、オンライン・オフラインを問わず保有者同士のつながりを確認できる証明書として機能する。その売上金は、地域が抱えている課題解決に向けたプロジェクト進行のために使用。進め方は、ジモトパスポートの保有者が参加できるDAO型コミュニティ（Discord上で運用）で、アイデアを自由に出し合って決め、同じくコミュニティ内で投票を行う。
 
また、ジモトパスポート保有者は、地域との関わり方を自由に選択することが可能だ。参加を強制することはなく、「DAO型コミュニティで積極的な発言をする」「プロジェクトの進行を見守る」「決定の投票だけ参加する」「実際に地域に出向いてお手伝いする」など、自分が心地良いと思える関わり方を選べるのが特徴となっている。

今回のプロジェクトは、投資や投機目的での購入ではなく、地域の課題に一緒に取り組みたいメンバーを集めることを第一の目的としている。プロジェクトを通して、「地域」と「人」、「都市」と「地方」、「生産」と「消費」などさまざまな関係性を問い直し、DAO型の対等で心地よい関係のコミュニティの形成を目指す。