富山県は、県外に進学・就職する若者を応援するため、「I’m Your Home.富山県 富山から旅立つあなたへ ~親からの『エール』と『本当の気持ち』~」プロジェクトを2月22日より実施している。

3月10日には、保護者から我が子に向けた「エール」と「本音」のメッセージを届けるプロジェクトムービーをYouTubeにて公開した。
富山県では、若年層の県外流出が課題となる中、少しでも多くの若者に富山県の魅力を感じてもらうために、若者を県内にとどめようとするのではなく、県外に進学・就職する若者を応援し「いつでも帰れる場所」として富山県を意識してもらうことが重要だと考えた。

事前に県内の高校生・大学生にグループインタビューを行ったところ、「県内にいない著名人に応援されても共感しない」「地域の人から応援されると嬉しい。でも本当は親から言われるともっと嬉しい」と意見があったことから、これから羽ばたく子どもへ親からのエールと同時に、寂しさを抱える胸の内である「本音」を合わせて伝える企画を検討。富山県からも「前途ある若者の夢を後押ししたい」「大きく羽ばたいてほしい」という気持ちを表現することで、「富山県との心理的なつながり」を感じてもらいたいとの思いから、県外に進学・就職する学生を応援する同プロジェクトが立ち上がった。

県外に進学・就職する我が子へ向けて、保護者からの応援メッセージ(エール)と子どもが自立していくことで感じる寂しさ(本当の気持ち)を集め、2月22日から3月7日の間、富山駅周辺に掲出。富山駅前の商業施設「MAROOT」を中心に、外壁の懸垂幕や施設内のデジタルサイネージ、隣接する通りのフラッグ等の43箇所にメッセージを掲出した。
富山駅周辺のメッセージ掲出の様子
富山駅周辺のメッセージ掲出の様子
3月10日より公開されたプロジェクトムービーは、メッセージを掲出する作業のシーンから始まり、そのメッセージを見上げる学生たちや親子で一緒に眺めている様子が収録されている。また、県外に子どもを送り出す保護者3名が登場し、子どもへのエールを口にしつつ、「でも本当は・・・」と寂しさを感じている本音を吐露。親子で一緒にメッセージを見上げているシーンでは、親は子どもを県外に送り出す気持ちを語り、送り出される子どもはその親の想いを受け止め、富山を離れる心情や抱負を語っている。
ムービーカット<br />
最後に今回の企画趣旨が詰まったタグラインがテロップに載せられ、立山連峰を背景に富山県のロゴが映し出される
ムービーカット
最後に今回の企画趣旨が詰まったタグラインがテロップに載せられ、立山連峰を背景に富山県のロゴが映し出される