ひらめきランチを探せ! vol.5 外苑前・きいろの炭焼き魚定食

ひらめきが足りないのは、ランチが足りないからだ! そんな仮説に基づいて、<ひらめきランチ探検隊>が結成されました。クリエイティビティとランチの関係。発想力のある人は、ちゃんと外出ランチを楽しんでいると思うのです。かなり「明確な事実」として。大原則は、以下の3つ。①広告・メディア・マーケティング系の人がいそうな界隈を探検する。②1500円以内を探検する(1000円以内も積極的に)。③メニューにアイデアがある気合い充分・独立系のお店を探索する。第5回はひらめきランチ探検隊隊長の黒澤晃さんが青山の<5丁目 千 きいろ>で炭焼魚定食をレポートします。(マスメディアン編集部)
頭と心に効くランチはどこだ? 探検隊がゆく!
どんな時に人はひらめくのか。それは頭がオンラインからオフラインに切り替わる時らしいのです。あのニュートンも自宅の研究室(オン)を出て、林檎の樹の下に佇んでいた時(オフ)、林檎が落ちてきてひらめきました。ま、この話はつくり話だったとしても、ある数学者が何年間も考え続けていた(オン)難問を「もう無理!」と叫び、リビングのソファに諦めて横になった時(オフ)、アイデアが降りてきたという話もあります。「デスクにはアイデアはない」と言われるし、オン・オン・オンでは、発想ジャンプはできません。もちろん、オフ・オフ・オフでは、何にも生まれてこないけど(笑)。僕自身のささやかなクリエイター人生でも、ひらめいたのは、オンからオフの転換時が多かったです。何時間打ち合わせしても駄目アイデアしか出なくて、失意のまま終電に乗って、揺られて、街の夜景を見た瞬間、「そいつ」がやってきたこともあります。そして、かなりひらめき率高かったのが、会議後の食事とお酒の場。しかも、食べている途中。呑んでいる途中。解決脳が楽しみ脳に変わる。集中脳がだらけ脳に変わる。その瞬間、キャンペーンの構造を思いついたり、ぶっ飛んだ企画を思いついたりしたこともありました。
さて。ひっぱりが長かったですね(笑)、そんなわけで、ひらめきランチ。今回は、会社を出て編集部のKくんと、温かい日差しのなか春風に吹かれて、南青山三丁目交差点近くの<5丁目 千 きいろ>へ。店の前にはかなり癖のある筆文字でランチメニューが書かれています。大きく分けると、メンチカツと炭焼き魚の2ジャンル構成(ジャンルの距離は結構ありますよね)。ごはんと味噌汁のおかわりどうぞ、も大きく筆文字で。魚好きの僕は、「よし、焼き魚!だ」と心に決め、地下一階へと歩みを進めるのでした。


◎ひらめきポイント:魚を食べると睡眠の質が上がる。オメガ3脂肪酸がその力の元。睡眠の質が上がることで、IQが上がることも立証されつつあるそうです。肉食中心の人も、週に2~3回、魚を食べると思考の質が上がりそうですね。