石川県加賀市は、5月26日より「加賀市新幹線対策室 Season5」をWebサイトおよび動画サイトにて公開した。新幹線誘致プロジェクト”東京2023加賀”の一環として、2017年よりPRムービーが公開されており、今回は第5弾となる。これまでのムービーは発表以来多くのメディアで取り上げられ、テレビ番組の「ご当地PR動画グランプリ」では第1位にも輝くなど、大きな話題を呼んだ。

東京2023加賀プロジェクトは、2023年に控える北陸新幹線延伸(金沢~福井県敦賀)にむけて、その中間停車駅候補となっている加賀温泉駅に新幹線を停めるべく企画された。 2017年8月のプロジェクト発足以来、市役所・市民が一丸となって、新駅としての加賀市の魅力を県内外にアピールしている。
プロジェクト発足時に公開したPRムービー「加賀市新幹線対策室」では、市役所内の“加賀市新幹線対策室”とその室長である加賀停太郎(かがとめたろう)が、金沢への嫉妬心をあらわにしながら、新幹線誘致にむけて奮闘する様を描いた。2018年のSeason2では強力なライバル小松市と対峙し、2019年のSeason3では市民からの愚痴を受けてオリジナルソングを制作。2021年のSeason4では加賀にプロ野球をつくろうプロジェクトを発足するなど、これまで加賀市新幹線対策室はさまざまな活動を続けてきた。

そんななかで迎えた2023年のSeason5では、これまで対策室を引っ張ってきたリーダー加賀停太郎室長が突然行方不明になる事態に。精神的支柱の不在でピンチを迎える対策室の前に現れたのは、停太郎の盟友にして、加賀大好きの加賀トメッターロ。加賀トメッターロが新幹線対策室の精神を叩き直し、加賀に変革を起こしていく。
今回、臨時室長役には、雑誌LEONの顔でありテレビにも多数出演するパンツェッタ・ジローラモ氏を起用した。ジローラモ氏は、加賀が大好きで、プライベートでも何度も加賀に足を運び、加賀市のPRアンバサダーに就任している。また、加賀市が現在~未来に向けて取り組むグローバルでデジタルな街づくりの象徴としてぴったりだという点で、ジローラモ氏に臨時室長役をオファー。

今回のムービーの中では、ジローラモ氏演じる加賀トメッターロ臨時室長が、加賀市がおこなうさまざまな取り組みを紹介。2024年の北陸新幹線停車に向け、加賀は新幹線かがやき停車にふさわしい街に進化しているのか確認し、より良い街になるための行動を喚起していく。
たとえば加賀市は、全国に先駆けて、ゼロから学び直しをする「リスキリング」の促進に取り組んでいる。加賀市から世界に通用する企業を創出することを目的に、新たに業務で必要となるスキルや知識を従業員に習得させるなど、市内産業の成長産業への移行を促している。

ムービーでは、加賀トメッターロが「リスキリング」に着手。新幹線停車に向け、現状に満足し慢心している対策室メンバーの精神を叩き直し、学び直し進化していく大切さを説いていく。
また、加賀市は、関係人口を創出することで将来的な移住や定住につなげることを目的とし、デジタル市民制度「e-加賀市民」を全国に先駆けて推進している。

ムービーでは、e-加賀市民を活用し、加賀トメッターロをデジタル加賀市民に認定。e-加賀市民で受けられる宿泊費支援やセミオンデマンドタクシー利用、温泉でのワーケーションサービスをトメッターロが体験していく。
そのほか、子どもたちへの教育にも注力している加賀の象徴として、最先端のデジタル技術や、プログラミングを学べるコンピュータークラブハウス加賀を紹介。前作で発足した加賀にプロ野球チームをつくろうプロジェクトの一環として、メタバースによるデジタル球団作成も検討している。
今回の「加賀市新幹線対策室 Season5」は5月26日より全3篇が公開され、ジローラモ氏のほか、加賀市民も出演。「新幹線停車に向け、変化を恐れず進化し続ける街になっていこう」というメッセージが込められており、今後の進捗や新たな展開はプロジェクトサイトを通じて発信予定。