読売広告社は、住民が愛着や誇りを感じている地域の文化や伝統を「シビックプライド」醸成のための「資産」ととらえ、それらを活用したプロダクトをつくる「YOMIKO CIVIC PRIDE ACTION」プロジェクトを始動した。

アクションの第1弾として、青森県の竹浪比呂央ねぶた研究所および、ポックと協働して「ねぶたのかけら」(実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ)をアップサイクルした「シビックプライド名刺入れ」を企画・デザイン・制作した。すべて色やデザインが異なる、それぞれが世界でひとつだけの名刺入れが完成した。
普段目で見ることのできない「シビックプライド(※)」を形にし、身につけられるプロダクトとして生まれ変わらせることで、使うたびに地域と自分とのつながりを感じられる「シビックプライドの”よすが”=心のよりどころ、寄す処、縁」にしたい、という想いを込めたプロジェクトとなっている。

※「シビックプライド/Civic Pride」は読売広告社の登録商標。

さらにこのプロダクトは、通常なら廃棄されてしまう素材をアップサイクルして制作する、環境に配慮したサステナブルなものにもなっている。今後も、青森県をはじめ、他の自治体とも協働して「シビックプライド」アクションを広めていく予定だ。

「シビックプライド」とは

都市(まち)や地域に関係する人々が、まち・地域に対してもつ「誇り」や「愛着」のこと。「郷土愛」とは少しニュアンスが違い、例えば、地域の文化や歴史を理解し、守り伝えるために行動したり、地域のイベントやコミュニティに参加して地域の活性化に貢献するなど、自分自身が関わって地域をより良くしていこうとする、当事者意識に基づく自負心のことを指す。

人口減少社会において、市民一人ひとりが誇り高く、喜びをもって生きることができる都市や地域を実現するために、「シビックプライド」が注目されている。

この春、同社は「シビックプライド」をより広く普及していくためのポータルサイトをオープンした。「シビックプライド」の調査報告レポート、都市や地域の事例など関連コンテンツを集約している。