AIアートをSNSで一般公募し、入選作品をアートパネル化しギャラリーにて展示販売する「#SOZO美術館」を運営する海馬は、移住促進プラットフォーム「たびすむ」を運営するBeAと連携し、福井県坂井市との3者合同でAIアートのテーマコンペを開催する。AIアートのテーマコンペでの地方自治体とのコラボレーションは全国初の取り組みとなる。

生成AIの進化と普及が世界的な話題となっている。文章系生成AIに関しては多くの自治体での導入が進む一方、画像生成AIに関してはいまだ本格的な取り組みはない。そこで、坂井市では画像生成AIの活用を検討。テーマコンペという形で、アートやデザインといった芸術的観点から想像上の作品を一般公募し、その過程で東尋坊や丸岡城といった観光資源をPRするという今回の取り組みに至った。
テーマは「#SOZO紀元前坂井市」「#SOZO美術館」。この2つのハッシュタグつけてTwitterおよびInstagramに投稿するだけでエントリーができる。応募期間は7月25日~8月25日まで。

グランプリ作品は坂井市の池田禎孝市長を含む有識者による審査にて決定し、入選15作品は坂井市内で展示する。なお、グランプリ作品は坂井市の「ふるさと納税返礼品」として採用を予定しているほか、入選作品は坂井市のシティプロモーションなどのPR資料としてHPなどに掲載される。

また、8月14日には、坂井市にある「ふくいDXオープンラボ」において「みんなで作る想像の紀元前坂井市AIアート教室」を開催する。AIアートのことを知らなくても2時間で作品完成までできるように指導を受けることができる。
池田市長は、「紀元前の東尋坊ではティラノサウルスや海竜が大暴れしていたかもしれない。もしも、現代の丸岡城の周りをプテラノドンが飛んでいたら・・・など、紀元前×坂井市の想像は尽きない。画像生成AIという新しい形で、まだ誰も見たことがない坂井市の魅力を全国に向けて発信し、2024年春に開業を予定している北陸新幹線敦賀延伸の起爆剤として繋げていけたら。また、全国初となるAIアートの自治体導入という取り組みが、AIクリエイターの皆様の登竜門となり、今後のAIアート振興の一助になればと思っている」とコメントした。