博報堂DYホールディングス、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズは共同で、健康診断会場で従業員を3Dアバター化し、自身のアバターが健康を促す「じぶんトレーナー」プログラム社内実証実験(POC)を、8月より開始した。
同社は、これまでに「健診戦」と呼ばれる、行動科学理論(簡易性、コミットメント、ゲーミフィケーション、同調効果等)を応用してデザインされた職域保健プログラムを開発。健康意識の低い層の巻き込み、参加者のメタボリックシンドロームへの改善効果などを実証してきた。

今回の実証実験では、さらなる生活者の健康における行動変容の促進、および企業の健康経営推進を目指して、3Dアバターを活用した新たなヘルスケア体験創出に取り組む。

具体的には、博報堂DYホールディングス・博報堂・博報堂DYメディアパートナーズが8月末より行う定期健康診断において、健診会場に設置された専用筐体で従業員自身の3Dアバターを生成(希望者のみ)。その後、専用サイト上で生成された自身のアバターが、パーソナルトレーナー「じぶんトレーナー」となり、目指すべき体型を可視化したり、改善に向けたエクササイズを教えるなど、社員一人ひとりの健康をサポートしていく。
施策の実施後は、健康診断シーンでのアバター生成の受容性や、社員の健康意識や行動の変化、健康改善への影響などをアンケートや健康診断データを用いた分析により明らかにする。

今後は、生成したアバター「じぶんトレーナー」のメタバース空間での活用や、アバター同士のコミュニケーション創出、さらなるヘルスケア領域での3Dアバター活用方法を検討し、引き続き検証・評価を行いながら、健康低関心層に行動変容を促すことのできるプログラムの開発を目指す。