Macbee Planetは、業務に「生成AI」を活用しているマーケティング担当者106名を対象に、マーケティングへの生成AI活用の実態調査を実施し、9月20日に結果を公開した。

この調査から、マーケティング担当者が使用しているツール上位に「ChatGPT」「Bard」がランクインしており、「業務効率化」「クリエイティブな提案の補助」に特に活用されていることがわかった。また、マーケティングで活用している・活用したい場面として、53.8%が「市場分析」、次いで46.2%が「企画書・プレゼン資料の作成」と回答した。

「生成AI」活用のきっかけ、約4割が「業務の効率化のため」

「Q1.あなたが「生成AI」の活用を始めたきっかけを教えてください。」と質問したところ、「業務の効率化のため」が39.6%、「無料の生成AIが登場したため」が23.6%という回答となった。

業務で使用している生成AIツール、「ChatGPT」が65.1%で最多、次いで「Bard」「BingAI」など

「Q2.あなたが業務で使用している「生成AI」ツールの種類を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「ChatGPT」が65.1%、「Bard」が26.4%、「BingAI」が22.6%という回答となった。

マーケティングに生成AIを活用するメリット、「業務の効率化」「クリエイティブな提案の補助」など

「Q3.マーケティングに「生成AI」を活用するメリットを教えてください(複数回答)」と質問したところ、「業務の効率化」が63.2%、「クリエイティブな提案の補助」が48.1%、「コストの削減」が34.9%という回答となった。

「Web広告の効率化」や「マーケットリサーチ労力の軽減」などのメリットも

Q3で「わからない/答えられない」「特にない」以外を回答した人に、「Q4.Q3で回答した以外に、マーケティングに「生成AI」を活用するメリットがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」と質問したところ、「Web広告の効率化」や「マーケットリサーチ労力の軽減」など67の回答を得ることができた。

自由回答・一部抜粋
39歳:よくある質問への簡素化。
55歳:統一できる。
53歳:需要予測、PSI自動化。
54歳:Web広告の効率化。
28歳:自らの勉強に活用。
30歳:マーケットリサーチ労力の軽減。
42歳:一般的なレベルの回答が得られるため、これを基準に資料作成ができる。

 生成AI活用のハードル、半数以上が「情報の正確性が保証されていない」

「Q5.マーケティングで「生成AI」を活用するまでのハードルを教えてください(複数回答)」と質問したところ、「情報の正確性が保証されていない」が53.8%、「リスクマネジメントが困難」が34.0%、「品質が不安定」が29.2%、「法整備が進んでいない」が29.2%という回答となった。

「イレギュラーな情報の組み込み」や「最適な活用方法」などのハードルも

Q5で「わからない/答えられない」「ハードルは特になかった」以外を回答した人に、「Q6.Q5で回答した以外に、マーケティングで「生成AI」を活用するまでのハードルがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」と質問したところ、「イレギュラーな情報の組み込み」や「最適な活用方法」など62の回答を得た。

自由回答・一部抜粋
43歳:やはりある程度アレンジしないといけないので、そこのリソースはかかる。それでも1から作成するよりはるかに業務の能率が上がった。
44歳:明確な事例。
53歳:イレギュラーな情報の組み込み。
32歳:有意な効果を証明することが難しい。
37歳:設備投資。
55歳:最適な活用方法。

マーケティングで生成AIを活用している・したい場面、「市場分析」「企画書・プレゼン資料の作成」が上位に

「Q7.あなたが、マーケティングで「生成AI」を活用している/したい場面を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「市場分析」が53.8%、「企画書・プレゼン資料の作成」が46.2%、「議事録の要約・添削」が36.8%という回答となった。

「見積もり作成」や「社員への教育や新人ガイダンス」などへの活用も

Q7で「わからない/答えられない」「特にない」以外を回答した人に、「Q8.Q7で回答した以外に、マーケティングで「生成AI」を活用している/したい場面があれば、自由に教えてください。(自由回答)」と質問したところ、「見積もり作成」や「社員への教育や新人ガイダンス」など59の回答を得ることができた。

自由回答・一部抜粋
43歳:画像の作成AIが欲しい。
40歳:翻訳。
55歳:見積もり作成。
53歳:社員への教育や新人ガイダンス。
32歳:今後の新卒採用などで、トレンドの把握。
57歳:改善点の洗い出し。
40歳:現状把握。

調査概要

調査概要:マーケティングへの生成AI活用の実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:9月4日~5日
有効回答:業務に「生成AI」を活用しているマーケティング担当者106名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100になると限らない