楽天・Amazon・NTTがインプレッショントップ3 日本のデジタル広告市場2024【Sensor Tower調べ】
Sensor Towerは、「2024年日本のデジタル広告インサイト」のレポートを公開した。
コンシューマーブランドが世界中のユーザーと接する際、デジタル広告は重要な戦略であり、ライバルが異なる広告チャネルをどのように利用しているかを把握することが重要である。
本レポートでは、Facebook、Instagram、TikTok、Xにおける日本市場向けデジタル広告に関するデータを集計し、2024年の日本におけるコンシューマーブランドのデジタル広告に関するトレンド、投入額が多いジャンル、主な出稿先、投入額が多いブランドを詳しく分析している。また、花王とYostarの広告出稿先選定戦略、およびオーディエンスのペルソナに関するケーススタディも紹介している。
小売の広告費はメディア・エンターテイメント、求人・人材育成情報その他のジャンルの広告費よりも多く、楽天およびAmazonが最も広告出稿力の大きいブランドとなっている。
2024年10月の広告費は前月から14%増加し4億ドルに迫り、同月のインプレッション数は6%増加して900億回に達している。
小売の中では、ファッション、クーポン・割引券、消費者向け電子機器の各サブジャンルが日本のデジタル広告市場において活気を呈している。メディア・エンターテイメントの中では、書籍・コミック、映画・テレビ、音楽・ポッドキャストの各サブジャンルのインプレッションが際立っている。
日本ブランドで見ると、楽天、NTT、マイナビ、講談社の4ブランドが、日本におけるデジタル広告インプレッショントップ10に入っている。ランキングトップの楽天は、過去12カ月間のデジタル広告インプレッション数が340億回を超えている。また、海外ブランドでは、Amazon、Samsung、SHEIN、Temu、Disney、Adobeの6ブランドが、インプレッションランキングトップ10に入っている。
また、同社は日本とアメリカで重点を置く広告出稿先に違いがある。日本においては同社のインプレッション数の58%がInstagramによるものであるのに対し、アメリカにおいてはFacebookを主な出稿先とし、インプレッションの55%をFacebookに依存している。
日本のゲーム広告市場全体においては、Instagramに対する広告費が最も多くなっているが、Yostarは日本において主にXへ広告出稿している。Instagram、Facebook、X、TikTokの各広告チャネルのうち、Xでのインプレッションの割合が95%に達している。
Yostarは、同社のモバイルゲーム『アークナイツ』に対して、全体の43%と最も多くの広告費を投じている。広告クリエイティブの形式は、動画が主体で、支出額ベースで96%に達している。
本レポートでは、Facebook、Instagram、TikTok、Xにおける日本市場向けデジタル広告に関するデータを集計し、2024年の日本におけるコンシューマーブランドのデジタル広告に関するトレンド、投入額が多いジャンル、主な出稿先、投入額が多いブランドを詳しく分析している。また、花王とYostarの広告出稿先選定戦略、およびオーディエンスのペルソナに関するケーススタディも紹介している。
過去12カ月間のデジタル広告費は42億ドル
2023年11月から2024年10月までの12カ月間に広告主がFacebook、Instagram、TikTok、Xの各プラットフォームに出稿した日本市場向けデジタル広告費総額は42億ドルに達し、インプレッション数は9860億回を超えた。小売の広告費はメディア・エンターテイメント、求人・人材育成情報その他のジャンルの広告費よりも多く、楽天およびAmazonが最も広告出稿力の大きいブランドとなっている。
デジタル広告の主な出稿先はInstagram
統計対象となっている広告プラットフォームのうち、Instagramは日本におけるデジタル広告の投入費およびインプレッション数が最も多いプラットフォームである。2024年1月から10月までにInstagramに出稿された広告費は22億ドルであり、Facebookの3倍に上る。2024年10月の広告費は前月から14%増加し4億ドルに迫り、同月のインプレッション数は6%増加して900億回に達している。
ジャンル別では小売、メディア・エンターテイメント、求人・人材育成情報が多い
日本においてデジタル広告費が多いジャンルは、小売、メディア・エンターテイメント、求人・人材育成情報である。過去1年間の投入費は、小売が9.2億ドル(シェア22%)、メディア・エンターテイメントが7.1億ドル(同17%)、求人・人材育成情報が4.5億ドル(同11%)で、日用消費財、ゲーム、健康・保健の各ブランドがこれに続いている。小売の中では、ファッション、クーポン・割引券、消費者向け電子機器の各サブジャンルが日本のデジタル広告市場において活気を呈している。メディア・エンターテイメントの中では、書籍・コミック、映画・テレビ、音楽・ポッドキャストの各サブジャンルのインプレッションが際立っている。
楽天、Amazon、NTTがインプレッショントップ3
日本におけるジャンル別デジタル広告のインプレッション数を調べると、総合ランキングにおいて楽天、Amazon、NTTが上位3位を占めた。日本ブランドで見ると、楽天、NTT、マイナビ、講談社の4ブランドが、日本におけるデジタル広告インプレッショントップ10に入っている。ランキングトップの楽天は、過去12カ月間のデジタル広告インプレッション数が340億回を超えている。また、海外ブランドでは、Amazon、Samsung、SHEIN、Temu、Disney、Adobeの6ブランドが、インプレッションランキングトップ10に入っている。
日用消費財では花王のインプレッション数が2位に
花王は、図表「日本におけるジャンル別デジタル広告インプレッション数ランキング」の日用消費財ブランドのうち、インプレッション数ランキングで2位に入った。また、同社は日本とアメリカで重点を置く広告出稿先に違いがある。日本においては同社のインプレッション数の58%がInstagramによるものであるのに対し、アメリカにおいてはFacebookを主な出稿先とし、インプレッションの55%をFacebookに依存している。
Yostarの主な広告出稿先はX
Yostarは、図表「日本におけるジャンル別デジタル広告インプレッション数ランキング」のゲームブランドのうち、インプレッション数ランキングで2位に入った。日本のゲーム広告市場全体においては、Instagramに対する広告費が最も多くなっているが、Yostarは日本において主にXへ広告出稿している。Instagram、Facebook、X、TikTokの各広告チャネルのうち、Xでのインプレッションの割合が95%に達している。
Yostarは、同社のモバイルゲーム『アークナイツ』に対して、全体の43%と最も多くの広告費を投じている。広告クリエイティブの形式は、動画が主体で、支出額ベースで96%に達している。