Re Data Science・オプトが「画像生成AI×効果予測AI」を活用した広告制作コンテストを開催、クリエイターとAIの共存を目指す

Re Data Scienceとオプトが共同で、「画像生成AI×効果予測AIを活用した広告クリエイティブデザインコンテスト」を9月19日開催し、イベントレポートを公開した。 広告クリエイティブのデザインにおいて、画像生成AIの導入が本格化している。画像生成AIは、これまでにも複数発表されてきたものの、学習用に用いるデータセットに関する著作権の問題が指摘されていた。

このような状況の中、著作権の問題を解決した製品として3月21日にリリースされたのがAdobe Fireflyのβ版だ。また、9月13日には、Adobe Fireflyの機能の商用利用が可能となった。そこで2社は共同で、いち早く画像生成AI「Adobe Firefly」を活用した広告クリエイティブデザインの制作に取り組むため、同イベントを開催した。

コンテスト概要

同コンテストでは、デザイナーとディレクターによる、合計7チームで実施された。Re Data Science・オプトが共同で開発した広告効果（CTR）予測AIツールを用いた「新しいクリエイティブデザインの制作フロー」に則り、6時間という制限時間のもと、仮想企業2社に対するクリエイティブデザインを制作した。

各チームは、画像生成AIを用いた広告制作を行った後、効果予測AIで広告効果の予測をすることで、どのようなクリエイティブデザインが望ましいかを判断する。その結果をもとに、再度、画像生成AIによる制作と効果予測AIによる順位付けを行うといったなgレで、このフローを何度も繰り返し、最後に最も効果が高いと判定されたクリエイティブデザインを提出する。

勝敗についても、効果予測AIツールで決定。最も効果が良いと判定されたクリエイティブを制作したチームと次点が、それぞれグランプリ、準グランプリとなる。加えて、最も多くのクリエイティブのバリエーションを制作したチームには、最多検証賞が贈られているほか、本来、生成AIを活用しない場合であれば、撮影や高度な合成を必要とするようなキービジュアルを制作したチームから特別賞が選ばれた。

クリエイターとAIが共存する広告制作の新たなフロー

生成AIを活用することで得られるメリットの1つとして、低コストで多くのバリエーションを制作できる点が挙げられる。これにより、多くのバリエーションの中から、効果が見込まれるクリエイティブデザインを選抜していく、という制作フローが可能となる。そこで2社は、「多数の広告クリエイティブデザインの中から広告効果（CTR）の良いデザインを選抜する」するための予測AIツールを開発。画像生成AIと同予測AIツールを用いた新たなフローで、選抜されたクリエイティブデザインのみを入稿・配信することで広告効果を安定的に向上させることができる。