SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関「SHIBUYA109lab.」は、around20(15~24歳)412人の男性を対象に実施した2023年メンズトレンド調査の結果を発表した。

また、マンダムが展開するメンズコスメブランド「GATSBY」と共同で行った調査結果をまとめた「SHIBUYA109lab.×GATSBY 男子白書2023」を同時公開した。
今回は「ヒト部門」「アーティスト部門」「ファッション部門」「ゲーム部門」「コンテンツ部門」「体験部門」の6部門にて大賞が決定した。ノミネート候補については、SHIBUYA109lab.の独自ネットワーク「SHIBUYA109lab.MATE」に所属する10名の高校生・大学生と選定を行った。

SHIBUYA109lab.メンズトレンド大賞2023トピックス

  • ヒト部門:野球に熱狂! 友達のような親近感を重視
  • アーティスト部門:癖になる個性と楽曲がポイント。ショート動画をきっかけに拡散
  • ファッション部門:Y2Kスタイルがトレンド。特徴的な髪型で個性を表現
  • ゲーム部門:クリアまでのプロセスが多様なゲームが人気! 最新キーワードは「役立つエデュテイメント性」
  • コンテンツ部門:過去の名作から最新作まで。考察しがいのある作品が魅力
  • 体験部門:オンラインでのワクワクを共有。AI体験がトレンドに

SHIBUYA109lab.×GATSBY男子白書2023について

これまでSHIBUYA109lab.では、毎年around20(15~24歳)の女性を対象に調査を行い、「SHIBUYA109lab.トレンド大賞」を発表してきた。今年は新たにaround20(15~24歳)の男性412人を対象にWeb調査を実施。「SHIBUYA109lab.メンズトレンド大賞2023」として発表が行われた。

また、「SHIBUYA109lab.×GATSBY 男子白書2023」では、若者のトレンドや消費実態の知見を持つSHIBUYA109 lab.と、 Z世代男子の美容意識に関する知見を持つマンダムが共同で、Z世代男子の生活実態や美容・身だしなみ行動に関する調査結果を明らかにした。

SHIBUYA109 lab.の過去の調査では、SNS上でのコミュニケーションや情報収集などについて男女差があることが明らかになっているが、Z世代男子に関しては公開されているデータが少なく、消費の実態が見えにくい状況であった。「SHIBUYA109 lab.メンズトレンド大賞2023」および 「SHIBUYA109 lab.×GATSBY 男子白書2023」を通して、Z世代男子を知るきっかけとして調査が行われた。

ヒト部門:野球に熱狂!友達のような親近感を重視

SNSを中心に活躍しているクリエイターや芸人、俳優、スポーツ選手と、さまざまなバックグラウンドを持つ人が選出された。今年はWBCもあったことから、野球への関心がさらに高まった。ノミネートも含めると、同世代の日常をテーマにSNSで活躍する人が多くみられ、友達のような親近感であることが重要視されている。

1位 大谷翔平
MLBのロサンゼルス・エンゼルスに所属する、岩手県出身のプロ野球選手。投打二刀流として、2023年3月に開催された「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)では世界中の注目を集め、普段野球観戦をしない日本の若者の間でも話題となった。大谷選手のような「二刀流」に憧れ、部活や仕事を頑張ったという声も聞かれた。

2位 ちょんまげ小僧
彗星の如く現れた6人組中学生YouTuberグループ。中学生らしい素朴でリアルなやりとりが魅力。メンバーの奇抜な名前や、「ひき肉です!」という独特な挨拶が話題になった。動画の企画のクオリティが高いことから、ポスト・コムドットとしても注目が集まっている。

3位 あめんぼぷらす
2人組YouTuber。野球部員の日常をテーマにした動画を投稿している。7月にリリースされた楽曲「カイホウエクササイズ」が話題に。特に運動部に所属する人からの共感の声が多く、「溜めて解放」などあめんぼぷらすのセリフもトレンドになっている。

アーティスト部門:癖になる個性と楽曲がポイント。ショート動画をきっかけに拡散

ノミネートには邦ロックバンドを中心にK-POP、ラッパー、ボカロPなど、幅広いアーティストが挙げられた。TikTokを中心に、SNSで投稿されるショート動画の挿入歌として多く使用されたアーティストが多数ランクインとなった。

1位 新しい学校のリーダーズ
セーラー服が特徴の4人組ダンスボーカルユニット。2020年5月にリリースされた楽曲「オトナブルー」の首振りダンスがトレンドとなった。パワフルな歌唱とダンスも魅力となっている。

2位 女王蜂
2011年にデビューした3人組ロックバンド。楽曲「メフィスト」がTVアニメ「推しの子」のエンディング主題歌にも起用され、話題になった。また、ヴォーカルのアヴちゃんがプロデューサーを務めたスクール型オーディション番組「0年0組 -アヴちゃんの教室-」でのアヴちゃんの「バイオレンス」の歌唱に関する切り抜き動画もトレンドとなった。

3位 あの
他にはいない唯一無二なキャラクターが魅力で、すでに人気のあのちゃん。2020年にano名義でアーティストとしてソロデビューを果たし、2022年にリリースした楽曲「ちゅ、多様性。」や「スマイルあげない」がトレンドになった。バンド「I's」の活動も注目されている。

ファッション部門:Y2Kスタイルがトレンド。特徴的な髪型で個性を表現

男女ともにY2Kファッション(2000年ごろに流行したファッションスタイル)がトレンド。Z世代男子の間では、体型カバーができるダボっとしたシルエットが特徴のストリートスタイルや、K-POPアイドルのようなモノトーン・シルバーを基調としたキレイ目スタイルがトレンドとなった。

ノミネートにはファッションアイテムだけなく、特徴的なヘアスタイルも多数挙げられているが、 Z世代男子の「見た目のカッコよさ」については「髪型」が大きな役割を果たしていることが背景にあるとされている(※1)。

1位 カーゴパンツ
膝上の左右に大きなポケットが付いており、ダボッとしたシルエットが特徴のパンツ。ストリートコーデだけでなく、キレイ目ファッションの崩しとしても人気となった。

2位 ツイストスパイラル
スパイラルパーマとツイストパーマをミックスしたパーマヘア。Z世代男子から絶大な人気を誇る「マッシュヘア」から気分転換にチャレンジできること、またセットが簡単であることが魅力。

3位 ウルフカット
オオカミのようなシルエットが特徴の髪型。K-POPアイドルが好きなZ世代男子の間では、ハイトーン×ウルフの組み合わせが楽しまれている。

ゲーム部門:クリアまでのプロセスが多様なゲームが人気! 最新キーワードは「役立つエデュテイメント性」

Z世代男子が最もお金をかけていることでもあるゲーム(※2)。ゲームクリアまでのプロセスが多様で、ゲーム実況などでロールプレイの様子を切り抜いて共有したくなるゲームが多くノミネートされた。またスマホやゲーム機など複数のデバイスでシームレスにプレイできることや、ゲームとして楽しいだけでなく、健康や思考力、勉強などにも役に立つ「エデュテイメント性」が重視されている。

1位 プロ野球スピリッツ
実際のプロ野球選手を使用して試合や育成ができるゲーム。簡単な操作で試合を楽しめ、リアルタイムで対戦できる点が魅力。WBC日本優勝の効果で、盛り上がりをみせた。

2位 原神
広大な架空世界を舞台に、ストーリー進行やキャラクター育成、アクションを楽しむことができるゲーム。PCやスマートフォンなど、さまざまなプラットフォームでプレイができる点も魅力となっている。今年大型アップデートがされたことが話題になった。キャラクターや武器が当たるガチャの様子をSNSで共有する人も多くみられる。

3位 ポケモンスリープ
音や振動を元に睡眠時間の計測や記録、分析ができるアプリゲーム。普段ゲームをしない人も、自分の睡眠の質を知るために始めたという声が多く聞かれた。

コンテンツ部門:過去の名作から最新作まで。考察しがいのある作品が魅力

ノミネートには漫画原作のアニメやドラマが多く挙げられており、ノミネートには1990~2000年代にかけてトレンドとなった作品も挙げられている。作品の展開に関する考察が楽しめる作品が多いのも特徴。ドラマやアニメ・映画などのコンテンツについては、ショート動画を中心に劇中挿入歌や切り抜き動画がきっかけとなり、コンテンツを詳しく知らない人たちにも楽しまれ、トレンドになっていく流れが定番化している。

1位 アニメ「推しの子」
2023年4月~6月まで放送された、人気漫画のアニメ化作品。YOASOBIが歌う主題歌「アイドル」がヒットし、ダンスや「歌ってみた」などSNSでもさまざまな楽しまれ方が広がった。

2位 アニメ「チェンソーマン」
2022年10月~12月に放送された、人気漫画のアニメ化作品。製作費をアニメ制作会社「MAPPA」1社で出資しており、過激なバトルシーンが魅力。米津玄師が務めたOPや、Vaundy、あのちゃんが務めた週替わりのEDなど、人気アーティストによる主題歌もSNSを中心に話題となった。

3位 ドラマ「VIVANT」
2023年7月~9月にTBS系「日曜劇場」枠で放送されたテレビドラマ。「半沢直樹」の演出を務めた福澤克維が原作・演出を担当し、過去福澤作品に参加した大物俳優陣が多数出演し、大きな話題となった。毎回想像を超える展開で、SNSで考察投稿を見ながら楽しむ人が続出した。

体験部門:オンラインでワクワクを共有。AI体験がトレンドに

今年はAI(人工知能)を使った体験も台頭し、使いこなして楽しんでいるZ世代男子も多くみられた。ノミネートにはスポーツ観戦やリラクゼーションなども挙げられ、体験の場はリアルとデジタル両方に広がっている。体験についても、動画や写真、SNSで共有して楽しめることが重要といわれている。

1位 ポケモンカード開封
ポケモンカードのパックを開封する動画。高額カードが出るかもしれない、というドキドキ感を味わえることで人気体験となった。ポケモンカードは海外でもトレンドとなっていて入手が難しいこともあり、他人の購入動画で疑似体験ができることも魅力となっている。

2位 AIイラスト作成
ユーザーが画像やテキストを入力し、AIを用いて画像を自動生成するオンラインサービス。「〇〇風な自分の画像」など架空の画像を生成し、SNSで共有して楽しまれた。

3位 ChatGPTでライフハック
ユーザーが入力した質問に対して、AIが自動で答えるチャットサービス「ChatGPT」を用いて生活や業務の作業効率をよくすること。ChatGPTの活用方法に関するSNS投稿を参考にしながら使いこなしている。また、ChatGPTの珍回答を共有するショート動画も話題となった。

共同調査した「SHIBUYA109lab×GATSBY男子白書2023レポート」を公開

SHIBUYA109lab.長田麻衣所長総括

「男女の境目がない時代ではありますが、これまでのSHIBUYA109lab.の定量調査の結果やインタビューでは、SNSの利用実態や商品認知から購入に至るまでの購買行動において、男女で違いがみられています。

今回のSHIBUYA109 lab.メンズトレンド大賞2023の結果からは、Y2Kファッションやアーティストについては性別に関係なく共通したトレンドがみられた一方で、コンテンツや体験においては、ゲームなどの主流なSNS以外のデジタル空間でコミュニケーションを楽しんでいる実態が特徴的でした。」

調査概要

調査方法:Webでのアンケート調査
調査パネル:外部調査会社のアンケートパネルを使用
プラットフォーム利用の調査)
調査期間:2023年9月~10月
調査対象:around20(15歳~24歳) 男性
有効回答数:n=412