博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、および博報堂プロダクツのXR領域のクリエイティブやソリューション開発を行うプロジェクト「HAKUHODO-XR」は、NAVER Z Corporationが運営するメタバースアプリ「ZEPETO(ゼペット)」の公式開発パートナーとして、宇宙空間をテーマにしたオリジナルワールド「PLANET-DIVING」を12月18日より提供開始したことを発表した。
2022年度の国内メタバース市場規模は1377億円、2027年度には2兆円を超えると予測されている(※1)。広告・マーケティング領域においても、メタバースはα世代(※2)、Z世代にアプローチするキャンペーンやブランド認知拡大、体験型マーケティングを可能にする新しいチャネルとして注目を集めている。

その中でZEPETOは、α世代、Z世代を中心に4億6000万人以上(11月時点/ZEPETO調べ)のグローバルユーザーを抱えるアジア最大級のメタバースサービスで、女性ユーザーが多いのが特徴である。スマートフォンアプリ内で簡単に理想の3Dアバターを作成でき、メイクや着せ替え、ゲームなどによるコミュニケーションが楽しめるメガプラットフォームとして展開している。

HAKUHODO-XRは今回、ZEPETOの公式開発パートナーとして、企業やブランドのワールド開発を推進・支援することになった。第1弾のショーケースとして、HAKUHODO-XRのオリジナルワールド「PLANET-DIVING」をローンチしていく。謎の惑星を探索するというミッションのワールドでは、宇宙ステーションから壮大な宇宙空間に飛び込み、さまざまなエリアを1人で、もしくは仲間たちと探索しながらコインを集め、ゴールである惑星を目指すゲームで、惑星へのダイビングの過程で、写真撮影やアイテム装着などさまざまなアクションを楽しめる。また獲得したコインをゲーム内のさまざまなアイテムや衣装と交換することで、ゲームをより一層楽しむことが可能である。
サービス画面イメージ ※画面は開発中のものであり、変更の可能性あり。
サービス画面イメージ ※画面は開発中のものであり、変更の可能性あり。
また「PLANET-DIVING」では、さまざまな形での企業・ブランドとのタイアップ、コラボレーションが可能である。例えば実際の商品やロゴ、キャラクターの宇宙空間への展示、惑星の企業・ブランドの世界観に合わせたカスタマイズ、ワールド内で使用・購入できるブランドオリジナルのデジタルアイテムの開発・販売といった、さまざまなマーケティングアイデアを形にすることができる。若年層が多く交流するメガプラットフォーム上で、自社やブランドの世界観を活かしたワールドやアイテムに触れてもらうことで、エンゲージメント拡大や、ブランド体験にとどまらないデジタルアイテムなどの販売までつなげることができる。

同サービスの実装運用を最大化させるために、博報堂プロダクツのクリエイティブ、デジタル・XR、映像部門からエキスパートたちが集結。企画段階から参画することで、ゲームユーザビリティに適したデザインや空間設計の構築、UI・UXを考慮したデザイン、3DCG制作、ゲームシステムの開発・実装など本プラットフォーム上の制作領域をワンストップで対応することが可能となった。その高い専門性と実施力で、企業・ブランドと参加者の体験価値を向上させるコンテンツを提供していく、としている。

また「PLANET-DIVING」にとどまらず、ZEPETO公式開発パートナーとして、プラットフォーム上でのキャンペーンやイベント実施など、集客プロモーションも含めた全体設計を行うことも可能だ。また、企業・ブランドの世界観に合わせたオリジナルのワールドを構築することもでき、ユーザーの3D没入体験を通じたブランドおよび商品へのエンゲージメント向上やファン化が可能になる。

(※1)メタバースの国内市場規模推移と予測/出所:矢野経済研究所「メタバースの国内市場動向調査(2023年)」8月30日発表
(※2)2010年前半以降に生まれ、0歳~12歳になる手前の子どもたち